長野県佐久市主催の「第十回 比田井天来・小琴顕彰 佐久全国臨書展」の募集が始まりました。

 

学書の方法論を体系的に確立した比田井天来のふるさと佐久市で、現代の書を原点から問い直すべく開催される臨書展です。

会派を超えた審査員による厳正な審査が行われます。

「天来賞」「小琴賞」をはじめとする特別賞、さらに審査員それぞれの個人賞も本展の特色の一つ。

団体や書塾に所属する方も、独学の方も、小中高大生のみなさんも、ふるってご参加ください。

 

佐久市の募集サイトはこちら

募集要項のダウンロードもできます。

佐久臨書展

 

本年度当番審査員

審査員長  高橋蒼石(書宗院理事長)

副審査員長 石飛博光(創玄書道会会長)

      仲川恭司(独立書人団理事長)

      比田井和子(天来の会)

審査員   赤平泰処(貞香会会長)

      市澤静山(信州大学名誉教授)

      加藤春暉(長野県書道展審査会員)

      下谷洋子(書道芸術院常務理事)

      高木厚人(大東文化大学教授)

      辻元大雲(書道芸術院理事長)

      名児耶明(元五島美術館副館長)

      室井玄翔(創玄書道会理事長)

      目良丹崖(全日本書芸文化院代表)

 

作品締切  2021年9月7日(火)必着

展覧会会期 2021年11月20日(土)〜12月12日(日)

 ただし11月22日(月)・24日(水)・29日(月)・12月6日(月)は休館

開館時間  10:00〜16:30

展覧会会場 佐久市立近代美術館

 

ワークショップ 11月28日(日)14:00〜

 講師  高橋蒼石(第10回展審査員長)

 テーマ 褚遂良・雁塔聖教序を臨書する

 申込は佐久市立天来記念館(0267-53-4158)へ

 

出品にあたっての注意点

出典は、中国では唐以前、日本は、漢字は平安時代以前、かなは平安古筆(三筆・三蹟を含む)の、古典として広く承認されている古典に限ります。

原本が文章として成立しているにもかかわらず、主語述語を省くなど文章として不完全な部分を臨書したものは減点対象となります。

その他、出品要項を参照してください。

 

 

佐久臨書展

上は第6回臨書展の特別賞受賞作品。

 

天来自然公園

会場の「佐久市立近代美術館」から車で20分ほど、天来生家の持山に「天来自然公園」があります。

比田井天来・小琴とその門下、上田桑鳩・金子鷗亭・桑原翠邦・手島右卿・大沢雅休・石田栖湖・比田井南谷の書碑が建っています。

 

天来自然公園には、毎年、桜の木が植樹されています。

右下に見えるのは、比田井天来生家です。

 

毎年、授賞式の翌日は「天来祭り」が開催され、天来にちなんだ碑や、門下が揮毫した商店街看板などを見て回ります。

上は第3回(2014年)の記念写真。

後列中央に田宮文平先生がいらっしゃいます。

まさかこんなに早く亡くなるとは想像すらしていませんでした。

田宮先生の左に仿古堂会長(当時は社長)丹羽宏さん、先生の右二人目は清秘蔵の早川忠文さんのお顔が見えます。

左端は臨書展実行委員長の吉川徹さん。

前列左端には諸留大穹先生のお顔も見えます。

このときがご縁で、フェイスブックでお友だちになりました。

 

写真のバックに写っているのは、比田井天来の最晩年の書「慰霊之碑」。

長野県には、天来の書碑が全部で9基あります。

詳細はこちら

天来自然公園にあるものも入れると、10基になりますね。

 

今年の天来祭りは、全国に呼びかけるのはやめて、地元の方々で行う予定です。

参加を希望なさる方は、こちらからお願いいたします。

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