まずはやっぱりこれから始まる。かんぱーい。新幹線で広島へ行きます。 
島根県隠岐の西ノ島に建つ「黒木御所遺阯」は比田井天来の書です。毎日書道展中国展でその肉筆と拓本を展示してくださいました。肉筆が隠岐から外に出たのはこれが最初です。当時は手彫りですが、とても正確で活き活きとした彫りです。ここで天来がこの書を書いたときのことなどをお話ししました。こんな風に大勢の方の前でお話しすると、新しく気づくことがあるのは不思議です。新聞記事はこちら。

左のガラスケースの中には

初公開の比田井天来が書いた看板です。島根県立浜田高等女学校。こういうふうに、旅先で天来の書に出会うのは本当にうれしい出来事です。ありがとうございました。
美術館では、恐竜展が併催されていました。

お昼をいただいて、尾道へ。
何しろ暑いんです。東京は涼しかったのに、なんと35度! 歩くのは無理だから、ロープウェイに乗りました。尾道は本当に美しい街です。

水がきれいです。地元の方がこの景観を大切にしていることがよくわかります。ほっとします。で、本当は歩いて降りていくのがいいのですが、暑い! またロープウェイで降りてしまいました。(暑くないときに来ようね)

ここはおのみち映画資料館。私の好きな小津安二郎の映画がいっぱい紹介されています。そして今夜泊まる旅館は

魚信旅館。100年前の建物だそうです。

宿泊料金表がありました。なるほど。

川べりに建っているので、いい景色。でも、私たちが選んだ理由は「おこぜ」。

まずはかんぱーい。飲んだのは

これです、飲み比べセット。この地方のお酒って、酔心しか知りませんからね。それぞれ違うグラスがついています。そんなこと、気にしなくていいのに、などどいいながら、全部使う。

最初はおこぜの煮こごり。ここに来なくちゃ食べられません。

はもは梅肉で。新鮮でおいしいはもです。

おこぜの薄造り。こんなにたくさん! 新鮮で美味。

メバルの煮付け。関東では甘辛くしますが、これはあっさりお吸い物風。これはいい!

おこぜの唐揚げです。淡白な白身が唐揚げにぴったり。ヒスイみたいな銀杏もいい。

次は二種類から選びます。一つは牛肉のステーキ。こういうのが入ってくると食欲が刺激されます。

もう一つはヒラメの木の芽焼き。これもおいしい。

うなぎのそば米蒸し。次から次へと興味をそそるお料理が出てくるので、おなかいっぱいなのに食べちゃいます。

おこぜの赤だし。おこぜって、いいだしが出ます。そして、いつもはご飯まで食べられませんが

うにご飯だったら食べちゃいますよね。美味しかった。ごちそうさまでした。

翌日は、きれいな朝焼け(だったらしい)。ムー教授撮影です。

おいしい朝ごはん。この旅館大好きになりました。
で、暑いけど、どうする? とりあえずでかけよう。ん? 鳩がどうかしたの? 日陰に入ってる。

ほんとだ。

まさに。

鳩さえ暑いんだから、歩き回るのは危険。船は? 
遊覧船ではありません。百島へ行く定期便。土地の人が使っている船です。どんなかな。

前日に止まった魚信旅館が見えます。ほんとに歴史ある風情です。そういえば、窓から見たの、この船だ!

瀬戸内海の静かな水面。青空を映した青い水。いい気持ちです。

鳥居が見えます。自然の色の中で、見事に映える朱塗りの鳥居。

港に着くと、人が待っています。フェリーだから車も乗ります。
船は定期便だったので、船室は空調がきいていて快適です。お客さんも静かだし(遊びじゃないからね)。土日しか観光船がなかったのがかえってよかったかもしれません。快適な船旅でした。
そして、今夜は神戸に泊まります。

港町、神戸の夕焼けです。わがふるさと、横浜に似てる♡

ディナーはここ、三田屋さん。ネットで調べて決めました。

前菜は自家製ハム。サラダとスープ。

まずはビールでかんぱーい。ハーフアンドハーフです。

次は赤ワイン。かんぱーい。ステーキがきます。

ごはんによく合うしょうゆ味のたれがついています。やわらかーいお肉。これで200グラム。野菜もたっぷりの和風ステーキです。

夜景もきれい。わが横浜に似てる♡

翌日は元町に行き、南京街に行き、

展望台はここ

ここはなーんと

神戸市役所なんですよ。一号館。登ってみるとレストランまでありました。

ビールはないのでレモンスカッシュとトマトジュース。

とてもよい眺めです。ちょうど豪華客船がとまっていました。

それにしても、この大きさったら。手前のビルが小さく見えます。昨日の船となんたる違い。

帰りの新幹線に乗る前にちょっと時間があるので

上は左からフカヒレ、かに玉、牛肉とホタテの炒め物。下はピータンとおかゆ。右端はおかゆのおかずです。
今回は無理をせず、ゆっくりと軟弱な旅でした。これでいいんだよねー、若くないんだから。
でも、次回は気候がいいときにしよう(そーだそーだ)。