中野北溟先生 ホテルライフォート札幌
今日は、同じ札幌のホテル「ホテルライフォート札幌」にある、中野北溟先生の作品をご紹介しましょう。
3Fにある、71畳の和室宴会場「あおぎ」では、大作「瞳の波」が壁にはめこまれています。
瞳の波 瞳の海 瞳の空 瞳の夕焼け 瞳の光 淡墨で書かれた壮大な作品です。
「これ、近代美術館に借りられないなかあ?」と中野先生。「壁にはめこんであるのでだめです」とホテルの方。やるなー。
「玄中玄」は、結婚式場へ入る右側の壁にかけてあります(記憶が正しければ)。漢字作品も表情がすばらしいですね。
最後に、先生が27歳のとき、最初に東京の展覧会へ出品したときの作品です。日本書道美術院展です。びっくりしますよぉ。
私の大好きな、王羲之「思想帖」の臨書。初出品だというのにみじんの気負いもなく、自然でありながら、細部にいたるまで王羲之の表情をとらえています。このみずみずしさったら! すごすぎますよね。東京の書壇の方々を驚かせた話題の作品です。
ちなみに「北溟」という雅号は、この少し前に、金子鴎亭先生に半紙臨書を送ったら、鴎亭先生が即座につけてくださったものだとか。
で、私は何をしているのかって? ひ・み・つ。