香港のM+の展覧会「似重若軽」に、南谷の作品が展示されるので出かけたことは、前にご報告しましたね。今回は旅とグルメのレポート(♡)です。
飛行機は香港島につきます。そこから橋を渡って、変貌を遂げつつある(あちこちで工事中)九龍島へ。泊まったのはインターコンチネンタルホテルです。
ちょっと休んで、でかけよーか。
九龍島から香港島の方角にお陽さまが沈みます。のっぽのビル群がシルエットになって、初めて見る風景なのに、夕陽のせいで、不思議になつかしい余韻が漂います。
お食事をするホテルは香港島なので、船でわたることにしました。とってもたくさんの人が利用しています。車で橋を渡ろうとすると、とっても混んでいるから、こっちのほうが簡単。
いつもの旅行は私たち二人の写真はありませんが、今回は東京画廊の田畑さんと佐々木さんがいっしょなので、たくさん撮ってくれました。観光船に乗っている気分♫
フォーシーズンズホテルの中の中華レストラン、龍景軒に行きます。大人気の三ツ星レストランなんですって♡
お花の生け方も日本と違ってユニークです。というか、こちらではふつーなのかもね。
こんなのもあります。南国の花かな。東京では肌寒いのに、こちらは真夏です。
レストランから見た夜景です。これぞ、香港の夜! ゴージャスな夜景を眺めながら、いよいよお食事!
外国で困るのはメニューがよくわからない。でもまあ、漢字(香港は簡体字ではない)だし、英語もついてるからわかりますね? って、人任せってやつです。
ご注目いただきたいのは、お料理ごとに、それにあうワイン付きのコースだということ。うーん、これだけで三ツ星あげちゃう(私があげたわけではないけど)。
ああん、写真がちょっとボケちゃいましたが、メニューを見た方ならわかりますね。え? わからない? しょーがないなあ。では翻訳してしんぜよう。
龍帯玉梨香。梨と雲南ハムとホタテを混ぜたおまんじゅう。クリスピーと書いてありますが、油で揚げたというよりトーストした感じでした。
以下、参加していない居酒屋探検隊隊長から教えてもらった情報がちりばめられています。(10月29日改訂版)
自由にお使いください、って出てきたのは、特製XOジャンなどのちょい足しタレ三種。もちろん味見しました! むむ、このXOジャンはタダモノではありません。売っていたら買いたい! (英語しゃべるのがたいへんだったので聞けなかった)
メニューには「シェフの特製前菜」とあります。品のよいお肉がちょこっとずつ。ちょこっとというのがいいんですねえ。それぞれ味が違います。真ん中は、カリカリに焼いた皮がのっていて、下に隠れているお肉といっしょに食べると、異なった歯ごたえが楽しい。
と書いたのですが、隊長曰く「左はチャーシュー、真ん中は子豚の丸焼き、右はあひる!」 むむ、言い切ったな。確かにそうだった気がする。
あわせるのは、中国のワイン。
蟹の卵と蟹肉が入った冬瓜の蒸しスープ(Bambuu Piths and Conpoyがよくわからないのですが、干し貝柱が入っているっぽい)。蟹の旨味たっぷりの濃厚とろとろスープです。
で、問題は「Bambuu Piths and Conpoy」。隊長曰く「キヌガサダケじゃないかなあ」。なるほど、そうかもしれない。
甘いお酒とお酢のソースをまとった大車海老の蒸し煮。いうなればエビチリでしょうけど、甘さの割合が絶妙です。スイスの白ワインとあわせます。
極上のオイスターソースを敷いたアワビの蒸し煮。star garoupa というのがわからないのですが、お魚で巻いてありました。ソースのコクがたまらない。アワビも最高。
で、問題は「star garoupa」。ハタというお魚らしいのですが、starというぐらいだから、星のような模様があるんでしょうね。隊長は、最初は「更紗ハタ」(最高級のハタ」ではないかという意見だったのですが、ある日の電話で「すじアラだよ、間違いない!」。調べてみると、水色の斑点が無数にあるらしい。香港では高級魚だそうです。
それにしても、隊長がグルテンアレルギーでなかったら、食材やら調理法やら、根掘り葉掘り質問して、日本に帰ってから極上のお料理を作ってくれたに違いない。私たちが行っても意味なかった、というより、単なる酔っ払いだったなあと思うのでした。
上等のオーストラリア産和牛ときのことピーマンの炒め。味付けがすばらしい。イタリアの赤ワインがつきます。
最高のスープとエビワンタン。最初の蟹のスープと違い、コクが控えめのあっさりしたスープと少し濃厚なエビワンタン。緑色のはきゅうりです。(聞いてみた)
こんなふうに、少しずつ(和食みたい)なのですが、全体でかなりの量です。もうおなかいっぱい。
甘い小豆がのった冷たいミルクカスタード。冷たくてほんのり甘くて、気持ちいい。
というわけで、豪華ディナー終了。大満足の夜でした。
翌日は、観光名所、ビクトリア・ピークへ。香港島と九龍島を見下ろす絶景ポイントです。よくもまあ、細くて高〜いビルをこんだけ建てたもんです。地震の多い国では無理ですね。香港は国土が狭いので、住宅費が高いそうですが、活気とエネルギーに満ちています。
お昼に食べたピータンは、黄身がトロットロ。食べるのに勇気が要りますがとても美味でした。
あんかけチャーハン。長細いお米はあっさりしていて、ホタテと鶏肉などのこってりしたアンがかかっています。
かた焼きそばは、大きなエビやイカ、マッシュルーム、青菜が乗った豪華版。香港はどこで食べても美味しいんだそうです。夜はM+のオープニングレセプションに出席し、張大千が作ったのと同じメニューの晩餐をいただき、加島美術の社長夫人、いちこさんと顔ちゃんと合流し、東京画廊田畑さんと佐々木さんも引っ張り込み、2時まで二次会でございました。
午後の飛行機で香港を後にしました。整然と立ち並ぶ細長ーいビル!
楽しかった香港、さらば! また来ますよ〜 それまでに隊長のアレルギーが治っていたらいいな。