比田井小葩の英語サイト

2017年12月29日

比田井南谷の妻、小葩の英語サイトができました。日本語では「光に満ちた線の書家」、英語に訳すと「Calligrapher of the line full of light.」

「書道の用語を英語に翻訳する」のは難しいもの。先生方も苦労していらっしゃるのではありませんか?

最初に問題になったのは、この作品。

私は誰の字でもない、私の字が書きたい。

「字」を英語にすると「letter」なんですね。では翻訳してみましょう。

I wish to write a letter  of my own that never belongs to anyone.

ややっ、もとの文章を知らないと「私は誰の手紙でもない、私の手紙が書きたい」と読んでしまうじゃありませんか。それは困る。

そもそも、ひらがなはletterで、漢字はcharacter。私たちはふだん、漢字とかなを一緒に使っています。で、苦肉の策でこうしました。

I wish to write a letter or character(字) of my own that never belongs to anyone.

 

そもそも、現代書の基本である「臨書する」はどうでしょう。ネットで英訳を検索してみると

write        write from a copy       write after a model

困っちゃいますね。で、比田井南谷の英語版では

copy and study various line expression in the ancient calligraphy

ほんとは line expression だけじゃないんだけど、めっちゃ長くなるし・・・。

本当は、rinsho とやりたいところですね。

疲れたので

比田井南谷と小葩の結婚式です。右の方に堀桂琴先生や天野翠琴先生、そして手島右卿先生(多分)。左に金子鷗亭先生や鈴木翠軒先生(多分)のお顔が見えます。

 

比田井小琴門の方々の中で、一番親しかったのは右の天野翠琴先生。一緒に旅行に行ったこともあります。左の堀桂琴先生も、展覧会のときなど駆けつけてくださいました。なつかしい。

そして

田宮文平先生と中野遵先生編『漢字かな交じり書の名品」には、上の作品が掲載されています。

 

とりあえず、比田井南谷サイト南谷の英語サイト比田井小葩サイト小葩の英語サイトができたので、次は小琴かな。

Category :
書道