石原太流先生のギャラリートーク

2017年12月5日

12月2日(土)、比田井天来・小琴顕彰 佐久全国臨書展で、石原太流先生のギャラリートークがありました。私は司会役。

40名ほどの方が集まり、熱心に聞きいってました。天来賞を獲得された方の姿も見えました。

石原先生のお話は、先生の師匠である徳野大空先生のこと、そして今回の臨書展の受賞作品についてでした。

 

徳野大空先生は、見た人を驚かせる斬新な作品を残しました。代表作の一つ「草原」。部分を拡大すると

 

無数に書かれた「草」という字が、うねるような草原の風景を作り上げているんです。

臨書はというと

当日ご紹介くださった「十七帖」の臨書とは別の作品ですが、この繊細で美しい臨書をご覧ください。絵画の話になりますが、セザンヌの風景画を見て「知らなかった風景を知った」と言った人がいたそうですが、徳野先生の臨書を見ると、今まで知らなかった王羲之の一面を発見したような気持ちになります。

 

徳野大空先生が創始され、現在は石原太流先生が会長をつとめる「玄潮会書展」は、来年50周年を迎えます。そのポスターなんですが

 

徳野大空先生が第一回展でお書きになった題字をそのまま使ったそうです。「潮」の篆書体には右の「月」がありませんが、ポスターということでわざとおつけになったのでしょう。それより「玄潮会書展」の「書」が「聿」です。「聿」は「筆」と同じ。つまり、何で書いてもよいのではなく、「筆だ!」という主張だろうとのこと。徳野先生ならではのこだわりですね。

次回、12月9日のギャラリートークは、慶徳紀子先生の「かな書道」です。佐久市立近代美術館3Fで、午後2時から。入館料は無料です。たくさんの方のご来館をお待ちしています。

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書道