2008年5月18日

北畑観瀾先生個展

北畑観瀾先生は、今99歳、比田井天来から直接指導を受けた貴重な方です。大崎のO美術館で個展を開催中なので、昨日うかがいました。

記念写真.jpg

お元気です! 左は掲示板に書き込んでくれた濱島さん。 

大切なのは姿勢よ。しっかり足を踏まえて、いい姿勢でないといい書は書けません。そして、紙面全体の構成です。

すごいですね。書に対する気迫を感じました。

 
日2.jpg

「日」 美しいですねー。字を右に寄せ、さらに右下に押された印。構成の妙を感じます。

 

得.jpg

「得」 堂々としていて自然です。理知の冴えを感じます。

 

秘.jpg

「秘」 楽しい作品ですね。子供のように無邪気な心。

 

霧暁飛瀑.jpg

「霧暁飛瀑」 濃墨の作品。このことばは、先生の造語ですって。華厳の滝を見て、その感動を書にしたそうです。

 

貼りまぜ.jpg

こんな楽しい貼り混ぜ屏風もありました。すべて「雨冠」の字。草稿かもしれません。活き活きとした姿が印象的です。

 

濱島さん作品.jpg

最後に、濱島さんの作品をご紹介しちゃいます。先生より小さくしました。先生の作品は作品集からとったのでモノクロでした(ごめんなさい)。つまり、作品集があるからいいかなと思って、会場で撮らなかったのです(汗)。写真を送ってくださったら、カラーに変えます。

右の「憤」は、中国のぎょうざ事件を知った直後に書いたそうです。怒ってるなー。

左の「集」は楽しい作品です。フルトリが三つ、下の「木」で絶妙なバランスをとりました。今の書作家は、筆の穂先が割れると割れるにまかせて書きますが、濱島さんは割れをコントロールするんです。達人だ。小さいときから北畑先生の厳しい指導下にあった濱島さん。今後が楽しみです。

展覧会は21日まで。詳細は掲示板をご覧下さい。

 

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