昨年6月に他界された書評論家、田宮文平先生を偲ぶ会が開催されます。

 

左から田宮文平先生、佐久市長柳田清二氏(偲ぶ会実行委員長)、石原太流先生 

 

 

美術評論家 田宮文平先生を偲ぶ会の開催について(ご案内)

 

長野県佐久市は、現代書道の父といわれる比田井天来生誕の地であることから、比田井先生を顕彰し、平成24年より「比田井天来小琴顕彰佐久全国臨書展」を開催しております。おかげさまで佐久市も「墨の薫る街」として、さまざまな行事や事業で、「書の文化」が大きな役割を果たすようになっております。

 

この佐久全国臨書展を、創成期の企画段階から丁寧にご指導いただき、第一回から昨年まで審査員長を務めていただきました田宮文平先生が昨年6月に亡くなられました。心からお悔やみ申し上げます。佐久全国臨書展は、書の研鑽を極めた20余名の先生方に審査をしていただき、応募作品も三千点を超える書展となりましたが、ここには田宮先生が大きな支えとなっておりました。

 

また、田宮先生は、書研究・書評論においては日本の最高峰におられた方で多くの著書があり、各会派や県・市町村主催の多くの書道展で審査委員長なども努めておられ、そこから学んだ方も多いと聞いております。

 

先生を失ったことは誠に悲しく、残念なことでありますが、先生が書の世界に抱いておられた大きな夢を明日につなげていくという願いを込めて、一周忌という時期に、「美術評論家田宮文平先生を偲ぶ会」を計画致しました。

 

ご参加いただきたく、ご案内申し上げます。

 

期日 令和2年6月21日(日)午前11時~午後2時

会場 佐久一萬里温泉 ホテルゴールデンセンチュリー

     長野県佐久市中込3150−1

     電話0267−63−3355

アクセス 北陸新幹線佐久平駅から無料シャトルバス

     佐久平駅から小海線で2駅の中延駅下車 徒歩5分

会費 出席する場合は7000円

   欠席で献花のみは一口3000円 (お名前をご献花名簿に記載)

 

美術評論家田宮文平先生を偲ぶ会実行委員会

実行委員長 佐久市長 栁田清二

副実行委員長 佐久全国臨書展副審査員長 石飛博光・高橋蒼石・比田井和子 

       佐久市教育長 楜澤晴樹

事務局長 佐久全国臨書展実行委員長 吉川徹

賛同者 佐久全国臨書展審査員

有岡しゅん崖・市澤静山・石原太流・加藤春輝・河村和子・川村龍洲・慶徳紀子・下谷洋子・友野浅峰・仲川恭司・中原志軒・名児耶明・船本芳雲・堀桂葉・宮負丁香・室井玄聳・山中翠谷・渡部半溟

後援 信濃毎日新聞社 書芸文化新社 天来書院 藤樹社 美術新聞社 美術年鑑社 匠出版 芸術新聞社

 

会場地図 佐久市立近代美術館のそばです

 

 

では、ここからは、私からひとこと。

 

佐久市は、初の文部省認定の書道専門美術館「佐久市立天来記念館」を擁し、比田井天来・小琴を顕彰する多くの企画を行ってきました。

 

2006年、天来生家の裏山に作られた「天来自然公園」には、天来・小琴と門下の石碑9基が建てられています。

上は、除幕式でご挨拶をなさる田宮文平先生。

 

大沢雅休先生の石碑「鎧戸」の序幕は、田宮文平先生と地元の子どもたちによって行われました。

 

翌2007年から毎年開催されている「天来祭り」。

右から吉川徹さん(偲ぶ会事務局長・当時望月町長)、田宮文平先生、私。

天来祭りについてはこちら

 

そして、2010年に、佐久市立近代美術館全館を使って「新市発足五周年記念特別企画展 現代書道の父・比田井天来」展が開催されました。

天来書院が企画から作品選定、ポスターと図録作り、作品借用から展示まですべてを行いました。

上京前の若い頃の作品から最晩年の老人幅まで、充実した展示だったと自負しています。

展覧会図録はこちら。ブログはこちら

 

この展覧会のとき、田宮先生が市長さんに提案したのが「比田井天来・小琴顕彰 佐久全国臨書展」の開催だったのです。

はたして実現するのか? とみんなは半信半疑でしたが、話はトントン拍子に進み、2012年11月、ついに第一回展が開催されました。

 

上は第四回展のときのテープカット。中央が栁田清二市長、右が田宮文平先生、左端は吉川徹さんです。

 

 

冒頭のご案内にもあるとおり、「先生が書の世界に抱いておられた大きな夢を明日につなげていくという願い」を込めて開催されます。

どなたでも参加できます。

興味を持たれた方は、天来書院にご連絡ください。

お問い合わせフォームからのメールをお待ちしています。

 

なお、コロナウィルスの状況によっては、延期、または別の形となる可能性があります。

その場合はすぐにご連絡申しあげます。

書道