弘前に行きました

2017年1月18日

1月14日、雪深い青森県弘前に行ってきました。大正8年、比田井天来はこの地を訪れています。当時の写真や新聞記事、作品が残されているので、後ほどご紹介しますよ。

なにしろ大寒波襲来の真っ只中です。無事に帰れるはずがない(汗)。新幹線の車窓です。最初は雪はありません。

福島県に入る頃から、雪景色が始まりました。子どもの頃、朝起きて、窓の外が明るいと「雪かな?」とわくわくしたもんです。今もなんだか嬉しい。

なんて言っているうちに、すっかり雪景色。新幹線は大丈夫そうだけど、在来線が問題! でも、無事に着きました。

比田井天来が最初の顧問をつとめた北門書道会の新年会です。

北門書道会近くにいらしたみなさんと記念撮影。ここに来ると、いつもあたたかい雰囲気に癒やされます。雪深い厳しい自然の中で、いえ、だからこそ、本当の優しさや強さを持てるのかもしれないと思います。

ここで、突然大正8年に戻ります(無理やりだけど)。

比田井天来の来弘を告げる新聞記事です。書道館(後の書学院)建設のために、作品を頒布するという内容です。作品の値段も載っています。

比田井天来と弘前その時のスナップ写真、報恩寺の前です。前列中央が比田井天来で、後列右端が今泉虚洞先生、上の新聞下段にある「記号申込所」今泉書店のご主人で、現在の北門書道会主幹、今泉良郎さんのおじいさまです。後列左は比田井雄太郎さん(後の田中鹿川)。

弘前報恩寺所蔵作品

壽無涯(報恩寺所蔵・大正8年・48歳)

報恩寺にあるのが上の扁額。剛毛筆俯仰法を完成させた頃の力強い作品です。

比田井天来書

清巌(株式会社タツノ所蔵・大正8年・48歳)

これも弘前にある扁額。幅2メートル近い作品です。ゴリゴリとこすりつけるような筆線は、剛毛筆俯仰法の特徴です。

岩木山神社これは有名な場所ですね。岩木山神社です。ここにも天来の作品があります。

「飛」一字。少字数書ですね。庚申なので大正9年。

で、翌大正9年に建てられたのが

弘前 昇天教会

弘前 昇天教会

弘前昇天教会です。レンガ造りの美しい建物です。雪がかわいい。

北門書道会そして、その向かいにあるのが、北門書道会なのです! 創立は昭和6年。去年85周年を迎えました。現在は、私めが顧問を仰せつかっております。

新しい雪なので、ほんわかと、とてもきれいです。東京だったら、誰かが足跡をつけてるに違いない。

魚喰いの田帰りの列車が遅れるといけないので、早めに新青森駅に着きました。どうするかって? ここに入りました。魚喰いの田。

地酒がたくさんそろっています。これはつがる市の明ケ烏。ぬる燗です。

塩辛は、「いかのわた和え」っていう感じ。できたてです。お酒がすすむ。

こまいの干物。そして


弘前といったら、なんといってもほたてでしょ。一味唐辛子をふっていただきます。おつゆも美味ですよ。

新青森駅の待合室からの風景です。なんだかおしゃれです。すごい豪雪になるかと恐ろしかったのですが、何事もなく、美しい雪景色の思い出だけが残りました。

もう帰っちゃうなんて、なんだか寂しい。また来ようね。

Category :
書道