京橋の加島美術で開催されている「比田井南谷展」は、お陰様で好評をいただいています。(7月2日まで)
この展覧会の特徴は、それぞれの時代から代表的な作品を選んでいること。まずは
南谷は敗戦後、天来の「行き詰まったら古に還れ」ということばを思い出して「電のヴァリエーション」を書いたと語っていますが、これはそれと同じ時期に書かれた作品です。文字の根源に遡ることによって、現代には失われてしまった古代のエネルギーを求めたのでしょうか。こんなふうにお茶室の茶掛としても馴染んでます。これが書かれた直後に展示された可能性はありますが、ほぼ本邦初公開と言っていいと思います。
右は阿嬌というバーが持っていたもの。展覧会に出るのは初めてです。壁はコンクリート打ちっぱなしってやつです。
左は拓本に直接書いちゃったもの。いろんな表現に挑戦しています。
二階のスペースです。左の作品、私たちは2.15と呼んでいます。どうしてだかわかるかな?
入り口付近はこんな感じ。加島美術は、それぞれ個性的な空間の中で、作品が輝いています。
ほかにも
古墨を使った作品。
比田井南谷といえばこういう作品ですよね。
展示は7月2日まで。ぜひお立ち寄り下さい。