文房四宝を楽しむ

せいひぞうぬし
清秘蔵主
早川忠文

文房四宝ぶんぼうしほうの話をさせていただくことになりました。名品鑑賞というわけではありません。ごく身近な筆墨硯紙ひつぼくけんし、現在誰もが使っているもの、あるいはごく最近まで普通に入手できたもの、それらが主人公です。 そもそも文房四宝は用具用材であり、まさに裏方的な存在です。しかしいかなる名人であれ、これ無くしては傑作を残すことができない、言いかえれば書道史には常に文房四宝史が密着していると言う事にもなるわけです。 現代書道と文房四宝、その産地と職人、それを用いる作家のこだわりや古玩こがんを愛する文人気質、将来をたくす教育現場に書道塾、その見聞録やいかに。まずは「筆」から始めましょう。
最終更新日:2014年11月13日