改修する4部屋の内、1部屋が完成しました!
「フローリングの艶がモダンな感じで和洋折衷っぽさがいい」とは友達からの評価です。
自分でも漆塗りのフローリング、赤い壁に合っているのでは?と満足しています。

応接間を畳敷からフローリングへの変更をアドバイスもらったのは全国の美術館、博物館、メモリアル施設等を手掛ける空間デザイン会社の友達たちでした。
夏に手弁当で遠路輪島まで現地調査にお越しいただきました。その際に具体的に提言をいただいた一つです。実は箪笥(タンス)階段の活用もその内の一つでリノベーションの骨子はお二人からのアドバイスに沿う形で進めています。ちなみに、下の写真の方は私が前々職時代に仙台支店で被災地の復興支援を行なっていた際、自治体への震災メモリアル施設の提案でアライアンスを組ませていただいた会社の担当者でした。彼は陸前高田の「奇跡の一本松」を震災のメモリアルとして現地に実物で残すことを自治体に提案。業界では有名な方です。
※下の写真は「陸前高田市のHP」から引用させていただきました。

私が転勤で帰京する際にいつか輪島に戻りギャラリーを作る話をした際に「個人としてコンサルしますよ!」と言っていただき、それが6年後にこんな形で実現しました。本当に感謝です!左の方はその会社のクリエイティブディレクターです。彼の目の付け所は常に目から鱗で「こんな考えがあったんだ!」と驚くばかり。正にプロフェッショナルです。この恩は決して忘れずにいつか恩に報いたいと思います。

ということで、掃除をして什器を搬入しました。
椅子の木の部分とフローリングの色がマッチしました。
柱はフローリングに合わせて塗り替えたのではなく、偶然フローリング板と同色に塗られていました。「お部屋もこの時を見越していたのか?」と何だか縁を感じました。

大工さんが作業している間、私の方では玄関や廊下、木戸の表面が傷んだ部分の修復と塗り直しをしました。
下の写真は玄関の右側です。汚れた部分を研磨して紅殻を塗りました。その上から柿渋を塗り足しました。少し防水効果があるそうです。

下の写真は玄関の左側です。
こちらも木戸だけ塗り替えたら補修していない他の部分が目立ってしまいました。
こちらも汚れた部分を研磨して紅殻を塗りました。
※下の写真で柱にシミが出ているのは紅殻がまだ乾燥する前の水気です。現在はシミは消えています。

木戸も3枚塗り直し再生しました。
この木戸は展示室の廊下の入口、お手洗い用の2枚になります。

いずれも改修時、危うく大工さんに捨てられそうになっていたのを柱から外し漆を塗り直しました。正にSDGsです。ちなみに、真ん中は赤に灰炭入りの紅殻、両端は赤の紅殻を使いました。

2枚目の写真は木戸を塗る前です。下側は研磨前、上側は研磨後です。

先週から大工さんが二人体制になったので改修工事も加速しています。他の二部屋ももうすぐ完成します。
このままで行くと今週末には大工さんの改修工事も終わりそうです。乞うご期待下さい!