ゴールデンウィーク後半に、滋賀県と和歌山県へ行きました。
これ、比叡山に登るケーブルカーです。走行する距離は日本最長なんだそう。
これから登るというのに、下を向いて坐ります。なぜ? と思ったら、眼下の風景を楽しむためなんですね。さすが比叡山!
おおっ、絶景です。曇っていましたが、琵琶湖と街の穏やかな風景が眼下に広がります。
ケーブルカーを降りて、延暦寺へ行くには、鬱蒼とした杉木立に囲まれた道を歩きます。霧が出て神秘的。
比叡山は標高848メートルあって、山全体が延暦寺の境内なのだそう。昔の修行僧の苦労が忍ばれます。なんて書いてしまいましたが、今でも「千日回峰行」という荒行があるんですね。軟弱な私たち。(「たち」って言ってほしくないって?)
調べてみたら、法然や親鸞、道元、日蓮など、ここで修行した名僧は数多いそうです。
延暦寺根本中堂は改築中。これは東塔です。風格があって美しい建物です。ケーブルカーができる前は、鬱蒼とした木立の間を登った後、眼の前に突然こんな建物が現れるんですね。その感動たるや、想像を絶するものがあります。
本当に美しい。寒かったけど、行ってよかった。
豊道春海(天台宗の大僧正)書「伝教」碑がありました。
水琴窟がありました。地中から響く神秘的な琴の音。よく聞こえます。
この日はこれでおしまい。旅館に着いたら大雨になり、すぐに上がりました。もしや♡ と思ったら見事な虹が♡♡
この旅は祝福されている! かんぱーい。
翌朝は和歌山県に移動です。青空を移して真っ青な海。
「新和歌遊園」というバス停(これは帰りのバス停)です。
和歌の浦は、1960年頃までは観光地として栄え、和歌浦遊覧船やロープウェイなどもあったのですが、南海和歌山軌道線が廃止されて不便になり、観光客が激減してしまったそう。こんなに美しいところなのにもったいない!
白い砂と透明な水。海水浴にももってこい。
バス停のあたりから展望台へ登ります。その途中に石碑があるはず。どきどき。
ありました! 母方の祖父、山田猪三郎の記念碑です。
日本で最初の飛行船自由飛行に成功した人です。紀州藩士の子だったのか。道理で小さい頃、祖母から「なんですか! 武士の娘が」と怒られた。武士の娘だぞっ。
飛行船を操縦している写真。比田井小葩のホームページでも紹介されています。
この石碑についてはネットでも紹介されていますが、書かれた書についての紹介は皆無。どんな字かなあと思っていたら、なんと、草書です。それも、和歌の浦にふさわしい、ちょっと和風の草書。
字を書いた方は二宮状太郎さんと読めますが、二宮南雲さんでしょうか。ブログ発見。書道に秀でていたとあります。のびやかな、いい字です。
さてさて、石碑発見に満足して、夜は和歌山の味を探訪しますよ。続く。