墨の色 油煙墨と松煙墨
今日は墨の色についてお話ししましょう。
墨の色はもちろん黒。でも、書くと青っぽいものや茶色っぽいものがありますね。
試してみましょう。
使ったのはこの三種類。中国の墨です。左から鉄斎(油煙墨・文革前)、黄山松煙(松煙墨・文革前)、古墨(松煙墨・百年ほど前のもの)。
最近の墨は青等の顔料をまぜてあったりするので、古い墨を使いました。古墨は顧問愛蔵の逸品です。
書いてみると
最近の墨は青等の顔料をまぜてあったりするので、古い墨を使いました。古墨は顧問愛蔵の逸品です。
書いてみると
普通の濃さで書いてみました。色の違いはあまりわかりません。でも
水で薄めると、違いがわかります。左の鉄斎は茶色ですが、真ん中の黄山松煙はちょっと青っぽい。そして右の古墨はもっと青いですね。
その理由は粒子のサイズ。粒子が大きいと青くなります。そして、年代がたつと、粒子が結合して青くなる墨もあります。
でも、最近は青い墨が好まれるので、わざと青くしている墨も多いのです。
左は、青い色のものを加えている墨を磨った状態。
こんなに混ぜちゃっていることもあるんですね。
油断大敵。
その理由は粒子のサイズ。粒子が大きいと青くなります。そして、年代がたつと、粒子が結合して青くなる墨もあります。
でも、最近は青い墨が好まれるので、わざと青くしている墨も多いのです。
左は、青い色のものを加えている墨を磨った状態。
こんなに混ぜちゃっていることもあるんですね。
油断大敵。
にかわと煤と香料で作られた墨なら2000年以上もちますが、ほかのものを混ぜた墨は不安です。
みなさま、くれぐれもご用心を。