墨の話 松煙墨と油煙墨
もうすぐ180000ヒット。これを記念してキリ番プレゼントをします。
その違いは粒子を見るとわかります。すった墨を5000倍に拡大しますよ。
もうひとつ、今度は紙の繊維と墨の粒子の大きさを比べてみましょう。
筆墨硯紙の世界では、間違った情報が氾濫しています。その一つが墨の滲みの原理。こんなことを聞いたことがありませんか? 大きい粒子は紙の繊維の間にひっかかるので、小さい粒子だけが外へにじんでいく。 そんなばかな! どこでひっかかるんじゃい(怒)。 ビデオ「墨を極める」 https://www.shodo.co.jp/dvds/isbn-no156/ 一つ前の記事へ https://www.shodo.co.jp/blog/hidai/2008/01/post-13.html 天来書院トップへ https://www.shodo.co.jp/tenrai/墨には「松煙墨」(左側・すり口が光っていない)と油煙墨(右側・すり口が光っている)があるのはご存知ですね。
左が松煙墨で右が油煙墨。粒子の大きさがぜんぜん違います。そして、細かい粒子は茶系や黒い墨液に、大きい粒子ほど青くなるんだそうです。
交差している太い棒が紙の繊維、ゴミみたいに見える白い点々が墨の粒子。すごい違いでしょ?