歙州の紋様
昨日は端渓でしたね。硯と言えば端渓が有名ですが、もう一つ、美しい紋様をもつ硯があります。
それが歙州硯(きゅうじゅうけん)。ついでなので、こっちも紹介します。
それが歙州硯(きゅうじゅうけん)。ついでなので、こっちも紹介します。
「端歙(たんきゅう)」というように、端渓と並び称される名硯です。中国江西省から採れる石を使っています。
見事な金暈が見える、美しい硯板です。
代表的な紋様は
左は魚子紋。小さい魚が泳いでいるという意味です。真ん中は眉子紋で、まゆげの形に例えられています。
右は水波羅紋。水の波影みたいです。
これらがあると、墨が磨りやすい硯です。
こんなふうに、金色の美しい紋様がでるのも、歙州硯の特徴です。左は金環、右は金星。中に、墨を磨るときの障害になる場合もあります。
硯って本当に美しいものですね。しかも、表面には無数の微細な突起があって、墨を磨ることができるのです。
愛硯家の気持ちがわかってきました(絶対にならないけど)。
ちなみに、羅紋硯という名前で大量に出回っている硯がありますが、歙州硯とはまったくの別物です。