文房四宝を楽しむ
せいひぞうぬし
清秘蔵主
早川忠文
紙
紙1 書の紙
書を表現する上で文房四宝はどれも不可欠です。取り分け紙は他の三つの役割を最終的に引き受け、結果として作品を後世に残し伝えるという重大な役割を担っています。
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紙2 本画宣
安徽省県にて漉かれる紙を総称して「本画宣」と呼んでいます。これに対して日本で模造開発されたものが和画仙で、その本来の画宣紙ということから本画宣と呼ばれたと云われています。
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紙3 加工紙と仮名料紙
漉いたままの状態の紙を素紙(そし)あるいは生紙(きがみ)と言います。これに対して、加工した紙は加工紙、あるいは熟紙(じゅくし)と言います。
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紙4 詩箋(信箋)
書の中でもっとも身近で日常的なものと言えば手紙(尺牘)でしょう。自らの意をもっとも卒意に表現するという事からすれば、まさに第一級の書作品という事が出来ます。
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