貝を切るのはカッターではなく、裁縫用の針を使います。写真にある金属性のツールは以前に画材屋さんで買ったもの、木製のは螺鈿工房から譲り受けたものです。螺鈿工房の社長が自作で作ったツールの方が綺麗に切れます。針先が細く鋭いです。

作品のモックを作る際に水生ボールペンで画用紙を切っていたのでそれと要領は似ています。貝を固定して表面をなぞって切り抜きます。正確には針先で貝に傷を付けて切っていきます。

大きな丸は直径3cm。ぐい呑の底に張ります。小さな方は直径1.8cm。こちらはアクセサリーに使う予定です。いずれも仕上がった時の輝き具合や色をイメージして貝を選び切り抜いていきます。

切り抜いた後は耐水ペーパーで貝の周囲を仕上げます。貝を水で濡らしてバックを黒にすると貼った時の輝きや色が出てきます。ただ、こうして貝を切り抜いても、輝き方や色がイメージに合わずボツになるのが正直少なくありません。

ちなみに、ぐい呑は6月初め、アクセサリーは6月末の完成を目指しています。それでは、乞うご期待下さい。