30年前に作られた物のようです。当時、日本橋のデパートでは◯◯万円で売られていたとか。上渕と高台には金が撒かれています。金相場が当時の3倍以上なので金だけでも現在では◯◯万円になるかも。

美しく上品な漆黒です。勿論、漆は国産です。流石に中国産のとは違いますね。それにしても、勿体無くて使うのが憚れます。今、作ると一体いくらになることか?

また、近年は蓋付きは人気がありません。価格が高くなる点、仕方ないように思えますが、蓋を裏返せば小鉢のように使うことが出来るので用途が広がります。そうした点をPR不足なのかも知れませんね。

また、蓋付き椀の需要がなくなることで、他方では蓋をぴったり合わせて作ることができる生地職人がいなくなったと高齢の職人が嘆いているのを聞き、ハッとさせられた次第です。