ギャラリーのリノベーション。
作業が少し進みました。別邸の1階にある二つの和室の修理と清掃が終わりました。
住居側よりも築年数が浅く内装の傷みも見られませんでした。作業内容は柱の洗浄と漆の再塗装、ガラス戸の清掃、庭の剪定と草刈りがメインでした。
また、この部屋に展示する作品の搬入を始めました。部屋の中央に鎮座するのが「松陽松」という6尺サイズ(182cm*106cm)の大きな座卓。迫力があり圧倒されます!
ただ、この座卓を置くのはそれなりの広さがないとお部屋とのバランスが悪く、ここ以外に置く場所がありません。近年の日本の住宅事情を無視していると言われても仕方ないですが、もし広いお部屋があればこれを置くだけでお部屋の雰囲気を一変しゴージャスな雰囲気を醸し出してくれる逸品になりそうです。
次はその隣にある和室です。
ここに奥く座卓は蒔絵で「扇面」が描かれた5尺(150cm*80cm)座卓です。
写真映りが少し暗いですが、とても品良く落ち着きのある座卓です。同じ作家が描いた硯箱、茶櫃等とセットで置く予定です。欄間の棚板には黒柿が使われています。これを見た職人の友人は「この板一枚で○○万円になるよ」と驚いていました。内装には所々高価なものが使われています。
次は応接間です。
以前からギャラリー用に導入することを決めていたメーカーのソファーとガラステーブルです。どちらも関係者からは和室には合わないと反対されたのですが、僕の意見を通させてもらいました。実際に置いてみると赤い漆喰の壁とも合っているように思います。庭も綺麗になったのでここから見る庭の景色も一段とグレードアップしたように思います。
次は私の作品を展示するお部屋になります。赤い漆喰の壁が気に入っています。赤い漆喰は珍しく以前、加賀藩の城内でおめでたい時に使う特別な部屋に同じような漆喰を見たことがあります。それが東大の赤門に繋がっているのかも知れません。
フローリングに変更することも考えましたが、バランスを考えこのまま畳敷きのままいくことにしました。
この後、展示台を搬入予定です。
最後は茶室です。
茶室から見る庭はこんな景色です。障子戸を全開にすると白けそうな庭の景色も雪見障子だど程良い景色になるのが気に入っています。ここでは茶器をお見せしようと思っています。また、茶道や着物の趣味の会の皆様とコラボしたいと思っています。
写真を撮った日は生憎の雨天でしたが、意外に居心地が良く、暫くここに居たくなってしまいました。