象さんの耳打ち
天来書院
象さんの耳打ち
天来書院

【書水会の現場から】銀座蔦屋書店にて「石飛博光フェア」開催中!

書水会ロゴ

書道、水墨画に関わる出版社が集まり、

1992年に「書道・水墨画図書出版会(書水会)」が結成されました。

以来、筆墨芸術市場の活性化に貢献すべく活動を続けています。

会員社(現在6社):芸術新聞社、書藝文化新社、天来書院、二玄社、日貿出版社、日本習字普及協会

 


 

銀座は、書道の街です。

まず、年の始まりは、書で迎えます。
銀座4丁目交差点が書で飾られる、和光本店の展示は恒例ですよね。

界隈には画廊や古美術商が100軒ほどあると言い、中でも東洋美術を専門とするギャラリーで開かれる書の展示はしばしば話題を呼びます。

また中規模のホールでは書道団体の展覧会がいつもどこかで開かれています。

 

そんな書の街の中心で、書道関連書籍を積極的に取り揃え、文化を発信していきたいという思いを書水会に持ちかけて下さった、銀座蔦屋書店・日本文化担当の齊藤さん。

斉藤さん

ご自身が元々高校教諭として国語科・書道を教えていらっしゃったため、書水会各社の書籍についてよくご存知の心強い存在です。

 

いま、ここ銀座蔦屋書店(GINZA SIX 6F)で、書水会とのコラボレーション企画が展開されています。

 

徳島県立 文学書道館にて開催されている石飛博光先生の個展「石飛博光−律動する書」に関連して、会員社である芸術新聞社が新刊を刊行しました。

書道好日

『石飛流 書道好日』芸術新聞社 刊 https://www.gei-shin.co.jp/books/books-6661/

これを筆頭に、石飛博光先生関連の書籍を各社で持ち寄りフェア棚を作って頂きました。

ご自身の関連書籍だけでなく、先生が創作の源泉とされている古典臨書の法帖類、また比田井天来から金子鷗亭、そして石飛博光へと続くいわゆる「天来系」のルーツに関する書籍も対象としています。

フェア棚

いざ集めると、こんなにあるんですね…

 

そして書棚の上の方には俳句・川柳の書籍が並び、書道を起点としてことばの領域へも発想が広がっていくような棚作りになっています。

 

そもそもこの銀座蔦屋書店は、「本を買う」というだけでなく、書籍を入り口としてさまざまな興味関心の扉を開くことができる空間です。

特に日本文化の発信には熱が入っており、浮世絵や茶道、華道、伝統工芸、そして日本刀など、関連書籍の充実はもとより、作品そのものの展示と販売が手に触れられそうな距離で行われています(触れてはいけませんが)。

これらがゆるく繋がって、日本文化をテーマにどこまでも漂うことができ、知的に充実した時間をいつまでも過ごすことができる場所になっています。

店内

もはや秘密基地めいた通路の両側にはアート、デザイン関係の書籍がたくさん。

書籍同士はごくゆるやかな陳列で窮屈さがなく、個性豊かな表紙がこちらにむかって存分に存在を訴えかけて来ます。

何というか、本が喜んでいそう。

 

中央のイベントスペースでは現代アートの展示と販売。

ギャラリー
仏像

若手仏師や造形作家の作品展示と書籍も。

土偶

はにわ、土偶も立派な日本文化です。こちらも商品。下の段には書籍も充実。

おみやげ

おみやげもここでばっちり。

 

今回の書水会フェア情報をはじめ、各特設棚の情報は銀座蔦屋のwebサイトで見ることができます。

https://store.tsite.jp/ginza/event/humanities/32313-1446030310.html

ぜひ立ち寄って、すてきな時間をお過ごし下さい。