はじめての入院!
2019年8月8日
ブログの更新が、1月近く止まってしまいました。
今年の書宗院展の特別展示は、書学院蔵拓本と臨書がテーマで、
9日に私が講演をすることになっていたので、
それをアップしようと思っている矢先の出来事でございます。
8月1日午前2時半、お腹が痛くて目が覚めました。
下腹部が痛い。波が寄せるように、リズミカルにものすごく痛い。
そのうちおさまるかな。・・・だめかな。だめだ。
吐き気とか下痢とかある?
ない! パソコンで病名を調べている場合じゃないってば。
い、痛い。どんどん痛くなる。
やばいと思う。
救急車を呼んでもらい、一路病院へ。
救急の先生がお腹を押したり(痛いって言ってるのに)、
押した時と、戻した時とどっちが痛いですか?
も、戻した時です。(やめてくれ)
レントゲンと血液検査の後、
では、専門の先生を呼んで見てもらいますからね。
カーテンを隔てて待っていると、ヒソヒソ話が聞こえる。
子宮ですね。悪性の可能性が大きい。そうだね。
な、なに? 子宮ガンだと?
先生到着。カーテンがあいたので、
子宮ですか?
え? 虫垂炎ですよ。
がーん。というか、なーんだ。
さっきの話はなんだったんだ。紛らわしいったら(怒)。
実は、9日に講演をするので、それまでに退院できますか?
講演? なんの講演ですか?
書道です。
は? (意外だったらしい)
普通は4〜5日から10日。ケースバイケースなので、なんとも言えません。
それはそうですよね。
というわけで、その日の午後、手術となりました。
マスクをつけられて「深呼吸してください。」
気がついたら、「終わりましたよ」。
え?
ドラマによくある、麻酔を嗅がされて誘拐されると、こうなるのか!
虫垂炎はかなり悪化していて、炎症がひどかったのですが、
抗生物質の点滴が素晴らしく効いて、日一日とよくなったので、
起き上がるだけで一苦労であったにも関わらず、
痛いの我慢して起きて歩き、回復をアピール♡
では、6日に退院にしましょう。大丈夫ですね?
大丈夫ですっ。
っていうか、あのどんぶり飯から解放されたい!
というわけで、無事(?)退院を勝ち取りましたが(いいのか)、
病院での元気アピールの無理が祟ったか(バカだね)、
炎症の後遺症で、まだお腹がかなり痛い。咳できない。笑えない。
ぐったりと横になる日々。
ようやくブログは書けるようになりましたが、
明日の書宗院展の講演はできません。
その後の祝賀会も、トーゼンながら二次会も出席できません。
ごめんなさい。
9日は、理事長をはじめとする先生方のシンポジウムが開催されます。
そして、書宗院展の特別展示は、
大きい拓本では「鄭羲下碑」「石門頌」、
呉大澂が自ら拓し、押印した青銅器などの拓本類(日下部鳴鶴に贈ったもの)、
鄭道昭の小品の数々(右闕題字・左闕題字など)、
龍門造像記、などなど。
また臨書は、川谷家所蔵の名品が並びます。
暑いですが、是非是非お運びください。
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後日談(8月20日)
昨日は退院して初めての通院日。
血液検査を終えて待っていると、名前を呼ばれました。
入ったとたん
「調子いいでしょ?」
うーん。確かにいいけど、なんかおもしろくないので、
「退院して4〜5日はお腹が痛くて熱っぽくてぐったりしてましたが、
日一日と回復して、今は元気です」
「検査結果のここの数値が高いと炎症を起こしているんです。
手術の日は14でしょ。6になったので退院。今日は0代なので、炎症はなし。
治療はこれで終わりです」
と、満面の笑み。
うーん、元気アピールは意味なかったのか、とがっかりしつつ、
ありがとうございました♡
というわけで、また元気になりなした。
(迷惑だと言っているのはだーれ?)