2025年度人気ランキング
2025年12月31日
青空のもと、おだやかな大晦日を迎えています。
2025年もいろいろありました。
天来書院は読者のみなさまからあたたかい応援をいただだき、書の新たな可能性を信じて活動を続けております。
本当にありがとうございます!
そして来年も新企画満載です。
ブログやSNSでも発信していきますので、ご注目くださると嬉しいです。
ではでは、2025年を振り返り、たくさん売れた書籍ランキングをご紹介しましょう。

まずは臨書のお手本として大人気の「シリーズ・書の古典」です。
見えにくい文字を臨書するときに参考になる「骨書(ほねがき)」、「字形と筆順」、「現代語訳」がつき、さらに臨書で作品にする場合のおすすめの部分がわかります。
【シリーズ書の古典とは】に詳しい解説が載っていますので、ぜひぜひお読みください。
第一位 蘭亭序二種 王羲之 筒井茂徳編 934円

第一位は、歴史上の最高傑作とうたわれる「王羲之書蘭亭序」です。
「蘭亭序」の肉筆は失われ(というか王羲之の真筆は一つも残っていない)、多くの臨書や模本が残されていますが、その中から最も肉筆に近くて臨書しやすい「神竜半印本」と「張金界奴本(餘清齋帖本)」を原寸で全文を復元しました。
なぜ二種かというと、「神竜半印本」は墨本なので臨書しやすいのですが、長鋒筆で書かれているのでだいぶ後世の臨書であるという説もあり、原本の筆意を色濃く残している「張金界奴本」(餘清齋帖)も掲載したのです。
ぜひとも両方習ってみてください。
骨書や字形・筆順などの解説がとても充実しています。
第二位 九成宮醴泉銘 欧陽詢 高橋蒼石編 1540円

歴史の中で最高の楷書とされ、もっとも多く習われてきた名品中の名品です。
線が太く、豊かでみずみずしい宋代の拓本を原本とし、鮮明な復元をしました。
第三位 集王聖教序 王羲之 吉田菁風編 1540円

中国唐時代、玄奘三蔵が西域から持ち帰った経典の翻訳完成を記念して建てられた石碑は、書聖、王羲之の書を集めて作られました。
長文なので、蘭亭序の次に臨書するのがおすすめです。
北宋拓の中でもきわめて精彩な佳拓を精密復元。
「集字聖教序」とも呼ばれます。
第四位 風信帖・灌頂記 空海 蓑毛政雄編 1430円

空海から最澄へ宛てた書簡「風信帖」は、日本独特の強さと美しさを併せ持つ傑作。
「灌頂記」は真言密教の入門儀式である灌頂を行った際の受者名簿で、走り書きであるがゆえの魅力にあふれています。
空海が書いた二つの名品を一冊にまとめた本書は、日本が誇る書美の極地ということができるでしょう。
第五位 曹全碑 髙木聖雨編 1320円

後漢の隷書碑を代表する傑作の一つ。
八分隷の典型的特徴を示し、秀麗・優美な書風は中国で早くから高い評価を受けました。
隷書の中でもっとも人気があります。
次に、単行本部門のランキングです。
第一位 中国・日本書道史年表 660円

中国と日本の書道史に残る名品と主な人物を一覧できる年表です。
掲示用にも机上用にも使用できるように工夫しました。
ちょっとしたプレゼントにも好評です。
第二位 改定・草書の覚えかた 佐野光一編 1650円

本気で草書を読めるようになりたい人へ贈る最強プログラム。
くずしかたの原理を理解しながら草書の形を覚えていくので、 合理的学習法と言えるでしょう。
人気のロングセラー。
第三位 百人一首で学ぶ散らし書き 及川小汀著 1430円

百人一首を書きながら、楽しく「散らし書き」の基礎を身につけられる手本集。
変体がなを使わない読みやすい作品から、高度な技法を駆使したものまで、あらゆるニーズにお応えする待望の書です。
ひと目でわかる「変体がな一覧」付き。
色紙(正書式・下り藤・木立・雁行・雁の乱)/継色紙/短冊/半切3分の1/半切2分の1/扇面/うちわ/扇子
第四位 名筆五体般若心経 3080円


日本と中国の珠玉の名品五種がこの一冊に!
楷書は幕末の三筆の一人、貫名菘翁が、太宰府天満宮に奉献した八曲屏風。
古典では行書と草書が混在するものが多く、草書だけの作品は読みにくいので行草書で二種。
一つは比田井天来が、王羲之の名品から文字を選んで編集したもの。
もう一つは比田井南谷が空海の真筆から文字を選んで編集したもので、ファン多し。
呉昌碩篆書は「自ら視てなお悪態なし」と述べた自信作。
隷書の「集泰山金剛経般若心経」は雄大な磨崖の書です。
第五位 甲骨文字を書く 佐野光一編 1430円

文字の成り立ちを知りたい。
甲骨文字を読めるようになりたい。
甲骨文字を使った作品を買いてみたい。
そんな願いをかなえてくれる本。
本書を最後まで学べば、漢字の基本、350字を覚えることができます。
書作家だけでなく、文字を扱うデザイナーにも手に取ってほしい一冊。
大人気の臨書手本集「シリーズ書の古典」の上位五種は、若干の入れ替えはあるものの毎年の定番です。
でも、比田井天来の時代や戦後の巨匠たちは、本当に多彩な古典の臨書を残しました。
書の豊かな造形世界を次の時代へ伝えるために、もっといろいろな古典に目を向けてほしいと切に願っている今日このごろです。
それではみなさま、よいお年をお迎えくださいますように。