くろがねの秋の風鈴鳴りにけり 飯田蛇笏
新聞の「編集手帳」に載っていた句です。
秋の風に吹かれて鳴っている季節外れの風鈴・・・
季節の移り変わりを感じますね。
関東でも朝晩は10度を切るようになり、大分冷えるようになってきました。
SNSでも紅葉の美しい写真を投稿される方も増えてきました。
私の住む地域の街路樹も、さりげなく葉の色が変わりつつあります。
前回は、「もみじ」の句や歌を集めましたが、紅葉はやはり黄色がなくては赤も引き立ちません。
黄色は私の大好きな色でもあります。
今回は、美しい黄色の風景で楽しませてくれる『銀杏」の句や歌などを集めてみました。
秋も深まりつつあります。
自然界の秋の大イベントが始まっていますね。
北海道や東北辺りでは、紅葉の見頃を迎えているようです。
私の住む関東では、11月頃になるでしょうか。
今回は、紅葉の俳句や短歌などを集めてみました。
早いものでもう10月です。
実りの秋も本番、といったところでしょうか。
田舎で生活していますと、田や畑、家々の庭先に成っている果実などで季節を感じることができます。
道端に柿が落ちていたり、通りすがりに木に実っている石榴を発見したり。
その中で私がとても美しいと感じるのは、田んぼの風景です。
初夏の田植え前の水を張られた状態
田植えが終わり、稲の苗がツンツンと並んでいる時期
稲が伸びてきて風になびいている時期
花が咲きおわり、青々としたもみが実る時期
稲が黄金色に変わり、穂が垂れている収穫直前の時期
稲刈りが終わり、短い茎が並んでいる時期
田植え前から収穫後まで、それぞれの美しさがあるように思います。
先月末ごろから稲刈りも始まり、「新米」の字を店頭でも目にするようになりました。
今回は、稲穂などの俳句や短歌を集めてみました。
残暑の日もありますが、秋も本番を迎えつつあります。
一番過ごしやすい季節でもありますね。
暑さに参っていた草花たちも、また活力を取り戻す時期でもあるでしょうか。
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「秋」 八木重吉
こころがたかぶってくる
わたしが花のそばへいって咲けといえば
花がひらくとおもわれてくる
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重吉は、秋にどのような景色を見て、何を感じていたのでしょう。
我が家には白い曼珠沙華が植わっているのですが、茎と花芽が伸びてきたなとワクワクしていたら、早朝に一気に咲いていて驚きました。
もしかしたら重吉も、今にも咲きそうな蕾を携えた花たちを目にしてワクワクしていたのかな、などと想像してみたり。