早いものでもう10月です。
実りの秋も本番、といったところでしょうか。
田舎で生活していますと、田や畑、家々の庭先に成っている果実などで季節を感じることができます。
道端に柿が落ちていたり、通りすがりに木に実っている石榴を発見したり。
その中で私がとても美しいと感じるのは、田んぼの風景です。
初夏の田植え前の水を張られた状態
田植えが終わり、稲の苗がツンツンと並んでいる時期
稲が伸びてきて風になびいている時期
花が咲きおわり、青々としたもみが実る時期
稲が黄金色に変わり、穂が垂れている収穫直前の時期
稲刈りが終わり、短い茎が並んでいる時期
田植え前から収穫後まで、それぞれの美しさがあるように思います。
先月末ごろから稲刈りも始まり、「新米」の字を店頭でも目にするようになりました。
今回は、稲穂などの俳句や短歌を集めてみました。

残暑の日もありますが、秋も本番を迎えつつあります。
一番過ごしやすい季節でもありますね。
暑さに参っていた草花たちも、また活力を取り戻す時期でもあるでしょうか。
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「秋」 八木重吉
こころがたかぶってくる
わたしが花のそばへいって咲けといえば
花がひらくとおもわれてくる
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重吉は、秋にどのような景色を見て、何を感じていたのでしょう。
我が家には白い曼珠沙華が植わっているのですが、茎と花芽が伸びてきたなとワクワクしていたら、早朝に一気に咲いていて驚きました。
もしかしたら重吉も、今にも咲きそうな蕾を携えた花たちを目にしてワクワクしていたのかな、などと想像してみたり。

気温もだいぶ落ち着き、すっかり秋らしい気候になってきました。
関東では、田んぼの稲も、実が付いて稲穂らしい姿になっています。
そろそろ栗も出回るのではないでしょうか。
美味しいものが楽しみな季節でもあります。
今回は、秋の代表的な花、コスモスの俳句、短歌などを紹介します。
残暑お見舞い申し上げます。
今年もとても暑い夏でしたね。
まだ当分暑い気候が続きそうですが、お盆を過ぎると、暑さは残っていても、どことなく秋を感じられるようになります。
空の色、雲、風のそよぐ瞬間、田んぼの様子、等など。
とんぼも目にするようになりました。
日々の中で秋探しをしてみるのも楽しそうですね。
