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日本橋タカシマヤ 8階 催会場
第39回~この道ひとすじ~日本の伝統展
5月16日(水)~21日(月) ※閉店は19:30
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上記のイベントに、
筆の仿古堂(ほうこどう)さんと
墨の墨運堂(ぼくうんどう)さんが出店されていたので
お邪魔してきました。
仿古堂さんのお店
天来書院にとって馴染み深い仿古堂さんの筆といえば学院法ですね。馬毛のかための筆で、書きやすさには定評があります。
最近のおすすめは涼風のようです。雪・月・花の3種類のサイズがあります。広島・熊野の筆匠では一番の老舗ですが、新製品開発に積極的なので、実物を見に行きお話を伺うのがとても楽しいです。
東京からはなかなか出かけられないので、こうして出店して下さる機会は見逃せません。
そのお隣には奈良の墨運堂さんが。
墨の題字の書き手がわかる説明つきの陳列。 桑原翠邦先生、金子鴎亭先生、上田桑鳩先生……(写真が悪くて文字がよく見えません。ごめんなさい…)
墨職人の松田さん
ここで墨を練って見せてくれます。
(1)煤、にかわ、香料のまざった玉を練る。まだやわらかい。
(2)木型に入れ、待つこと数分。
(3)木型から出したばかりの墨。ぷるんぷるんで羊羹のようです。かじりたい…
(4)練ったものをおみやげに戴きました。
「私だけの墨」です。写真は翌日の状態ですが、まだやわらかい…
風のないところで数ヶ月(!)置くそうです。急に乾かすと、春巻きのような形にふくれてしまいます。
たんすの中で防虫剤になってもらいましょう。擦れるようになるのが楽しみです。そのまま忘れないようにしないと…
手を見せていただきました。まさに職人の手です。
全国の、玉品・天爵をお持ちの方。
それ、松田さんがもれなくこの手で練っていますよ。
松田さんは書き手のことを常に考えて墨をつくるそうです。
ちなみに何で手を洗うのか伺ったら、「うぐいすのふん」なのだそうです!本物。