謎の水田探索隊[ホントはお食事中]
ここは、とある神奈川県郊外の田園地帯。
満々と水を張った水田です。
稲は青々として、ゆるい風にそよいでいます。
天候不順の夏ですが、よいお米が稔りますように。
わが国は瑞穂の国であります。
その畦道(あぜみち)各所に、鷺の集団が。
“シュウゴウーッ!”
この一角にいるのは コサギの一団です。
あたりをよく見ると メンバーには いろいろ いて
コサギ、チュウサギ、アオサギ ……
“ ダレ?”
“ アマサギ ダヨ ”
“ 亜麻色ダロ ”
みたらし団子の色かと思った。
“ ソレデハ ミナサン ヨロシク オネガイシマス ”
“ リョーカイ ! ”
“ ジャ 行キマスカ ”
“ チョット マッテ セナカノ羽 ヒライチャッタ ”
“ ベツニ ソノママデ カッコ イイ ジャン ”
“ イイナ チューサギ クチバシ キイロデ ”
“ 飛ブノ アリ? ”
“ ナシ ”
“ ナシ ”
“ ベツニ イイケド ”
“ ススメーッ”
少し離れた畑の横から、興味津々覗いている
アマサギ色のにゃんこ。
“ ナンダ アレ? ”
“ ドウシテ ミンナデ? ”
“ ナンデ イチレツ? ”
“ ナニシテンダ イッタイ…… ”
“ ナンデ ナンデ??”
いや、むしろ、猫はどうして何にでもナンダ ナンダと関心を持つのでしょう。
天性の野次馬なのか。猫だけど。
「どうでもいいではないか」とは考えにくい、几帳面な性分なんでしょうか。
そうなんでしょうか。
“ ソウ ナンデショウ ”