3月も残りわずかになりました。
ひんやりした春です。
梅の季節はおおかた終わりましたが、
残りの花に、まだ冷たい空気が似合っています。
お客はメジロ。小柄でも目を引く羽の色が花に映えてきれいです。
我が家の庭にも見かける姿です。
この辺りに7月頃まで声の聞こえるウグイスは、この春はまだお稽古の一声も聴いていません。
3月21日、靖国神社の標準木の開花が伝えられました。
となれば、いつもの年なら、そろそろあちこちから花の便りが届き、
御近所の桜の気配が気になる頃ですが、今のところ、このあたりの桜はまだ目覚め前。
固い蕾です。
気温がこれでは、すぐには開かないでしょうね。
梅が終わっても、春にはさまざま花があるとはいえ、私たちは季節の習わしとして、文化として、
やはり桜を待ってこの時を過ごしております。
椿の種類の中で、ひときわ ゆかしい侘介
一重のすっきりした姿です。
同じ椿でも
こちらは かわいらしいコサージュのような花。
こんな椿も 愛らしく桜を待っているような コトはないか。
春のカワセミは、木の上で
“ マッテルヨ ”
コゲラ(小啄木鳥)も
“ コンコン シナガラ マッテルヨ ”
もうじき北へ渡るジョウビタキも
“ ハヤク 咲イテネ モウ行カナクチャ ”
と、待っている ような気になる、花待ちの頃。
“ チョット サムイネ ”
ん! おつかい狐 ではなくて
舞岡村(横浜市戸塚区)
お稲荷さんに お参りに来たにゃんこも、暖かな春を待っています。
今日やさく 明日や匂ふと かたまちて
花に をさなき わが心かな
『をごとのちり』比田井小琴
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