去年、故宮博物院から『書譜』が来て、話題になりました。たくさんの方がご覧になり、感銘を受けたと思います。
中国へ行けば、そんな感動が待っているわけですが、どこに行ったら何を見られるのか、よくわかりませんよね。だから、旅行社にお任せしてしまうことも多いのではないでしょうか。
そんなときにオススメの本ができました。『書の旅55』は、ここだけは行きたい博物館や名跡、碑などを、オールカラーで紹介するものです。
有名な殷墟があるのは河南省安陽市。それどこ? そんな疑問にもおこたえします。
すべての遺跡にこんな地図がついているので安心です♪
もちろん、中国全体の地図もばっちり。
たとえば有名な「泰山」に行ったら、観光だけじゃなく、忘れずに見ておきたい名品があります。山の中腹にある『泰山金剛経』や、岱廟にある『泰山刻石』、廟内右手の廊下の「歴代碑刻陳列館」には『張遷碑』や『衡方碑』があるんです。
石碑といえば「西安碑林博物館」。『曹全碑』や『孔子廟堂碑』『皇甫誕碑』『集王聖教序』など名碑のオンパレードです。
顔真卿に興味がある方には、こんな地図もあります。一週間ほどで全部見て回ることもできるそうです。
著者、横田恭三先生は、一年間の中国留学で集めた情報をもとに、折あるごとに中国へ行って情報収集につとめ、発行直前の8月には上海から江蘇省、山東省、河北省、北京を旅され、鄭道昭の新発見資料をはじめとする貴重な情報を加えてくださいました。
中国では、名品のありかがしょっちゅう変わります。最新情報満載の本書をもって、本物に出会う旅にでかけませんか?