端渓へ行こう
さあ、今日は硯のふるさと、中国の肇慶市へ行きましょう。
中国広東省のほぼ中央、中国第三の大河、西江は肇慶(ちょうけい)市へ入る直前に急に狭くなります。
羚羊峡(れいようきょう)をはさむ山並みに、硯を採るための数十の抗が点在しています。
中でも、斧柯(ふか)山と呼ばれる山から採取される硯石が、有名な端渓(たんけい)石です。
この水の流れが「端渓」。硯の名はここからつけられました。
端渓の中でも最高とされ、数々の名石を生み出した昔の「老坑(ろうこう)」。今は封鎖されています。
これは現在の「老坑」なのですが、現在は採取されていません。だから、老坑の硯は、小さいものを除いてほとんど出回っていません。残念ですね。
中央上部、石がたくさん落ちているところが坑仔岩。老坑の次によい石がとれます。ここに行くためには、石だらけで歩きにくいながーい坂道を登らなくてはなりません。最初の羚羊峡の写真は、坑仔岩から撮影しました。ほんとにたいへん。
坑仔岩も封鎖されていました(2003年)。
あれ、なんか物音がするよ。といって、早川さんが中をのぞきこんでいます。すると・・・・・
ああーっ、誰かと握手しています。だーれ?
明日は羚羊峡の向かい側の北嶺(ほくれい)にある宋坑(そうこう)へ行きますよ。硯を採取するところも見られます。