2008年1月28日

専門家も満足する写経の名品

比田井天来編「集王羲之書般若心経」と、比田井南谷編「集空海書般若心経」。この二種類を写経サイズ、といってもあのような細長い形式は無理なので、A3サイズにして、練習用紙も付けたセットを作って、販売したことがありました。評判がよかったので、また作ろう、ということになったのですが、紙が薄すぎて、どの印刷会社からも断られました。

一軒だけ、できるという返事だったのですが、一枚ごとに上質紙をはさむので、ものすごく経費がかかる。

それじゃー、というので、前に印刷してもらった株式会社モトマチ(天来書院を立ち上げた横浜市中区元町にある印刷会社)に聞いてみたら、できるというんです。ほんとかな。金色インクは印刷しにくいぞー。見に行ってもいいですか? ど^-ぞどーぞ。

 
王羲之般若心経.jpg

おー、美しい。

王羲之般若心経 部分.jpg

金色もしっかり出てる。

そこへ、お兄さんの社長さんが「少し色が薄いんじゃないの?」 

作業を担当した弟さんは、むっとした様子。和紙はインクを吸うから、どうしても薄くなっちゃうんですよね。でも、これは渡りに舟。そりゃー濃いほうがいいわね。「もっと濃くできますか?」 「できると思います」 えらい!!!

じゃーオネガイしますといって、私は会社に戻りました。

完成するのは来週です。どんなになったかご報告しますよ。

 

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