柳家燕弥師匠の真打昇進襲名披露興行

2015年3月11日

インターネットライブ放送「高橋蒼石の臨書教室」の生徒さん役で、臨書にもすばらしい才能を見せてくれた燕弥師匠。お披露目興行の日程をお知らせします。

今回真打になるのは10人の方々です。

襲名披露興行

なんだかとっても楽しそう。さすが落語家さんですね。全員のお名前や日程をもっとはっきり知りたい方はこちら

3月は鈴本演芸場、4月は新宿末廣亭、浅草演芸ホール、池袋演芸場、国立演芸場です。

3月で燕弥師匠がトリをつとめるのは29日(日曜日)17:20〜21時です。書道の話題が出るかも!

最後に、私の推薦文(口上書というらしい)を載せちゃいます。

 

柳家燕弥さん、真打ち昇進おめでとうございます。

燕弥さんと初めて会ったのは今から一年半ほど前、インターネットユーストリームで「高橋蒼石の臨書教室」という書道番組の生徒さん役で出演していただいた時です。落語家さんと親しくお話するのは初めてで、テレビのバラエティ番組のノリを予想していたのですが、「僕に急にふらないでくださいねっ。そういうの、苦手なんですから」と言われ、???。燕弥さんと親しい方に話を聞くと、古典落語一筋とのこと。なるほど落語にはそういう世界もあったのだと納得したのです。

本格的な書道は初めてだったにもかかわらず、そして、その番組は、今から二千年も前に書かれた文字、それも毎回異なった古典を学ぶという極めて高度な内容だったにもかかわらず、燕弥さんの、古典の本質を見抜き、表現する力には目を見張りました。

お祝いに作らせていただいた後ろ幕の「道」は、今から千四百年以上前に作られた「泰山金剛経」の拓本から選びました。気取らず悠揚とした趣がもつ東洋独自の美、それは、おそらく落語にも共通するものだと思います。

書道では、最晩年に最高の作品を書くことがあります。常にあらゆる古典名品を学び、自らを高めながら、書もまた高い境地を拓いていくのです。燕弥さんは、まさにこのタイプ。本質を見抜く眼とたゆまぬ努力によって、その芸を高みにもたらすことを確信しています。

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日記