象さんの耳打ち
天来書院
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文房四宝の話題(2) 筆・墨セール開催!

新春セール・・・というには少し遅いかもしれませんが、この程天来書院では本日から2/15まで「筆全品15%OFF」「錦光園の墨10%OFF」セールを開催いたします。

 

特集:干支筆・記念筆

2026年新春セール筆

筆匠の中には、その年の干支にちなんだ素材を使った「干支筆(えとふで)」という、その年かぎりの限定品を作っているところがあります。

 

今年の干支は「午」。

馬は書道関係者にはたいへんありがたい生き物ですね。そう、筆に馬毛は欠かせません。硬くコシのある毛質は書きやすく、初心者にもおすすめの兼毫筆にふんだんに配合されています。

素材として非常にポピュラーな動物が干支に巡ってきて、今年は筆匠がほっとしているところだそうです。昨年の「巳」などは何の毛を使うかたいへん頭を悩ませたそうですので・・・

 

日本一の筆の里、広島県熊野の「仿古堂」も干支筆を作っているひとつです。

今回は仿古堂から干支筆をご紹介いただきました。

 

丙午

美しいパールのような光沢の白い軸に、赤天尾と黒天尾をそれぞれ使った二本組の筆です。

穂の長さは7cm。やわらかい羊毛ではよくある超長鋒が、硬い馬毛で実現しました。一本でも、また二本合筆でも楽しめる、華やかな詩文書向きの筆です。

 

燦

仿古堂は創業明治33年。現在残っている筆匠の中では、熊野でも最古に数えられます。

貴重なイタチ毛の大小二本組の筆。素材が贅沢なだけでなく、125年の筆作りのノウハウが詰まった作りで、大は穂先のまとまり、開閉、なめらかさ。小は「ぴりっとした」先の利きが魅力。職人の技術の妙を楽しめます。

 

新登場の筆

今回から新たにご紹介させて頂く筆です。

 

天籟

同じく熊野の筆匠、一休園の筆。

天然が奏でる風や木々の調和の取れた音を「天籟(てんらい)」といい、そこから詩文の調子が優れてよく整っていることも指します。

この筆は弾力のある羊毛がぎゅっと詰まった大迫力の超長鋒です。

穂の長さは三号で12cm、二号でも10cmあります。大作のダイナミックな線にうってつけ。決して安くはない筆だけに、今回のような特価の機会を逃してはいけません!

 

天尾短鋒筆

こちらは滋賀県の筆匠、攀桂堂(はんけいどう)の筆。

一転してこちらは馬毛の短鋒です。かなり太い穂で、どちらかというと剛毛筆ならではの強い線を追求した作品向き。なおかつ書きやすい。大と小の2サイズ展開。

 

鶴寿

こちらも攀桂堂製。朱色のあでやかな軸といい、その銘といい、「鶴寿千歳」の言葉を思わせる縁起もの。やわらかい羊毛と、かな用筆に用いられる白狸を使った「かな条幅」に最適な筆です。

 

あさぎり

またまた攀桂堂製。シルバーフォックスの毛の筆をはじめて取り扱います。イタチよりもやわらかで繊細な線が引けるとのことです。大・中・小の3サイズで、かな臨書や、大は創作にもおすすめです。

 

 

錦光園の墨

前回の記事でもご紹介の錦光園の墨を10%OFFで頒布いたします。

卸売はあまり行っていない墨匠なので手に入りにくく、割引販売はあまり行われません。この機会にぜひお求め下さい。

香料として樟脳(しょうのう)を使っているため独特の香りがするのが錦光園の墨ですが、香りをテーマにこんな墨も作っています。

隈取香墨

松竹株式会社監修で、歌舞伎の代表的な演目の「隈取」が図案となったユニークな墨。それぞれの演目にちなんだ香りが楽しめ、磨るだけでなく観賞用、贈答用にもおすすめ。

 

錦光園は「一般の人に墨に興味を持ってもらうにはどうするか」を考え、実行することをライフワークにしています。

 

おはじき墨

こういった変わり墨の製造や、全国無料出張のワークショップもその一環。すべては墨の文化の継続のためです。

 

比田井天来考案の墨、復活

文化の継承のため、伝統的製法を大切にし、無くなってしまった墨匠の貴重な木型での復刻も行っています。

比田井天来考案の墨が、ここに復活することになります。

 

古香

もう無くなってしまった鈴鹿の墨匠・和田栄寿堂に天来が製造を依頼した墨「古香」。減っても磨りやすいようにと、特殊な形をしています。

この木型が、流れ流れて錦光園にたどり着き、レギュラー商品として取扱われています。

 

国産膠の新しいサイクルを考える

膠(にかわ)は接着剤としてだけでなく、墨にも欠かせない材料です。

膠のおげで、ススの粒子は水になじみ、また紙に定着してくれます。平安時代の古筆を博物館で見ると、あまりの生々しさにギョッとすることがありますが、この精彩さは膠のおかげでもあります。

文化財の修復にも多く使用されていますが、文化財保護法では、修復に使う用材は原則として国産のものを使用すると定められています。輸入物では品質が低く、使用に問題があります。

かといって、国産の膠は現在ほとんど生産されておらず、求めるのが難しい状況です。

そこで奈良県の有志が有害鳥獣対策として捕獲された鹿の皮を活用し、信頼できる品質の和膠を製造する事業を始めました。

膠は墨の色味や伸びにも作用しますが、これは薬品などは使わず水にもこだわった純度100%の膠のため、墨色が損なわれず高品質なのだそうです。その純国産膠を使用した墨がこちらです。

 

天鹿

膠の生産量が限られるため、数量限定の定価販売となります。

 

 

そろそろご自宅にダイレクトメールが届いているかたもいらっしゃると思います。WEBショップでも同じお買い物ができますので、どちらでお申し込み頂いても結構です。

今年一年が皆様にとって飛躍の年となりますように。頓首々々。