この度、比田井天来没後 80 年を記念して、「天来の会書展」を開催することになりました。
天来門流が集い、第1回「大璞会書展」が開催されたのは1980年のことでした。その後、大璞会書展は4回、名称を変えて「天来の会書展」は2回開催されましたので、この度の展示は7回目ということになります。
戦後生まれた新しい書表現の創始者が、天来門下であることは広く知られています。本展覧会ではそれが一目でわかるように、「漢字」「かな」「少字数書」「詩文書」「前衛書」「篆刻」のジャンルにわけて展示することにいたしました。また、天来・小琴とその直門である書学院同人の作品も展示しますので、現代の書のルーツと展開をご理解いただけるのではないかと期待しています。
天来の最初の弟子、上田桑鳩が中心となって「書道芸術社」が作られ、新しい書表現が模索されてから、90年あまりが過ぎようとしています。講演とパネルディスカッションも企画しましたので、是非ともご高覧いただきたく、ご案内申し上げます。
桂会、群鷗書人会、奎星会、現代書作家協会、玄潮会、玄土社、好文会、春光会、象之会、書宗院、書燈社、全日本書芸文化院、創玄書道会、大朴会、東洋書芸院、独立書人団、日本書人連盟、布穀会、平原社、墨人会、北門書道会、北海書人社、邑門会
比田井天来の書業のキーワードは「臨書」と「新しい書表現」。基調講演とパネル ディスカッションによって、天来とその門流が果たした役割について考えます。
- 第一部「比田井天来と門下の臨書」
- 3月2日(土) 14:00~15:15(基調講演・パネルディスカッション)、16:00〜(ギャラリートーク)
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- 基調講演
- 柳田さやか氏(静岡大学・都留文科大学兼任講師)「天来は東京美術学校で何を教えたか」
- パネルディスカッション
- 石飛博光・石原太流・高橋蒼石・中原志軒・山中翠谷
- ギャラリートーク
- 展覧会会場でパネラーによるギャラリートーク
- 第二部「天来と門流たち」
- 3月3日(日) 14:00~15:15
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- 基調講演
- 高橋利郎氏「天来と門流たちが残したもの」(大東文化大学教授)
- パネルディスカッション
- (パネラーは2日に同じ)
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*会場は「リロの会議室A室」(展覧会会場の下の階)
*上の様子はインターネット生放送で配信されます。(展覧会場でも視聴できます) 視聴するには天来書院ホームページにアクセスしてください。
講演とパネルディスカッション生放送視聴ページ「http://www.shodo.co.jp/hidaitenrai/tenrainokai2019/tenrainokai-live/」