ご挨拶
ITの進歩は目覚ましく、それと引き換えに現代の私たちの生活から手で文字を書く機会は
ますます失われつつあります。
「書」には、いま大切な人に心を届けることもでき、また時代を超えて人を感動させる力もあります。
天来書院は数千年という書の歴史の中で燦然と輝く名品の数々を紹介し、書だけが持ち得る繊細な線の魅力に触れる機会を、書籍や映像を通して提供して参りました。 この時代にあってなお、より多くの方に書への興味を持って頂けるよう、また書を志す方のお役に立てるよう努力して参ります。

代表取締役社長 長瀬拓磨
すばらしい書の世界へようこそ!
書は、東洋独自の芸術として、多くの人々に愛されてきました。「漢字」のもつ優れた造形性、そして「筆」のもつ豊かな表現力によって、書は、色を使った絵画に負けない多彩な美の世界を産み出してきました。中国では、書は「君子の芸」として、絵画や音楽よりも高度な芸術と考えられてきたのです。
天来書院は、三千年以上昔の古代文字から現代にいたる書の名品を、書籍やビデオ、DVDなどによってご紹介してきました。ホームページには、それらの写真が掲載されていますので、ぜひご覧いただき、お楽しみいただきたいと思います。
私たちの祖先がはぐくんできた、そして世界に誇る優れた文化である「書」が、より多くの方に愛されることを願ってやみません。

取締役会長 比田井和子
書芸の妙は、筆力沈着にして飛動の意あり。気象雄大にして変化極まりなく、しかも一家の体貌ありて、古法に違わざるを尊ぶ。(比田井天来)