硯で墨を磨ることができるのは「鋒芒(ほうぼう)」という、微細な突起があるからです。長い間使っていると表面がつるつるになりますが、これは鋒芒が摩滅し、あるいは硯面の凹部に膠が溜まってしまったため。その場合は硯専用の砥石を使います。
「研美」は水性の硯鋒芒目立砥石です。ハイセラミック製なので、墨の膠などの残留物をきれいに取り除きます。天然硯、セラミック硯にお使いいただけます。中目は一般的な硯に使います。
はじめに砥石を水に10秒程度浸し、十分に水を含ませます。続いて硯に水を入れ、墨を磨るように砥石で硯面を研ぎます。硯面にペースト状の粉体ができますので、付属のフェルトに水を含ませ、粉体を使って再びよく研ぎます。最後に水洗いをします。
ならや本舗製。