夏です。

子どもの頃は夏休みになると、一人静かな日々を謳歌する父を除き、家族全員が葉山の別荘へ行きました。

宿題は忘れて毎日海に行き、真っ黒になって遊んだ日々。

 

そうだ! 2010年に書いたブログもありました。

魔法の時間 葉山の家 葉山の家(続き)

 

さて、今回はお盆の送り火です。

写真左は母、比田井小葩で、1972年に58歳で没。

右は父、比田井南谷で、1999年に87歳で没。

一年に一度だけ帰ってきます。

 

ちなみにこの下に対の提灯があるのですが、入らなかった。。。

 

本日のお酒でございます。上喜元「からくち」と「満寿泉」。

今は4合瓶ですが、若い頃は、これが一升瓶だったなーーー。

 

小鉢は、オクラとモズク、甘エビ、生じゅんさいの酢の物です。

最初から料亭風の前菜が出るなんて、いやがおうにも高まる期待感。

 

写真の上の方に、隊長がブログで紹介してくれた比田井小葩の作品が見えます。

歌 昨日の花 おゝ 遠いこえ

 

かんぱーい。

毎日新聞に寄稿したので、その記念に書道担当記者の桐山さんをご招待したのですが、隠れてる(私の左側のはず)。

というか、私が目立っちゃってる。ごめんなさい。

 

うぐいす豆のマスカルポーネチーズあえ。

ほっとする甘さです。

ただあえただけなのに、おしゃれで美味しい♡

 

ナスと鶏皮の辛子漬け。

もう少し詳しく作り方を聞こうと思ったのですが、教えてくれない。。。。。

 

青菜と焼きしいたけのおひたしです。

削りたてのおかかのせ。

カツオの腹部には寄生虫がいる可能性があるので、削ってある鰹節は使わないのだそう。

背節を削って使っています。

 

これがびっくり。

焼き枝豆です。

オーブンで焼いた枝豆にパルメザンチーズとオリーブオイルがかかっています。

硬いのかなと思いきや、絶妙の焼き加減。

枝豆ってサヤごと口に入れるので、最初の味が大切なのだということがよくわかります。

昔、南谷は、茹でた枝豆に、塩と味の素をいっぱいふっていました。

 

お酒を変えるから、もう一回乾杯です。

。。。またぐい呑みが6つしか見えない。。。

というか、私のがさらにでかい。

 

 

さて、お酒を変えたのはこのお料理のためです。

鯛のおさしみのからすみあえ、下にひいてあるのは煎り酒、おろしたわさびと芽たで添え。

煎り酒については、「隊長の、ほら、美味しい〈2008年版〉」にありました。

 

煎り酒の作り方

純米酒2合、うめぼし3こ、塩小さじ1ぱい、おかかひとつまみ、コブ1切れ。

これを火にかけ、中~弱火で1/3になるまで煮詰めてからこします。

 

江戸時代に、しょう油ができるまでは、屋台の握りずしにつけていたそう。

滋味深い調味料です。

 

マンゴーの生ハム巻き、オリーブオイルとミント。

マンゴーは沖縄、生ハムは日本、ミントはジャマイカ。なんなんだ。

ジャマイカミントはモヒートに使うので、ラム酒を霧吹きしたそうです。

うーん、近づくと、ラム酒のいい香りが漂っている。

黄色と赤と緑。

彩りも美しくて、食卓が映えますね。

 

トーストしたお米のパンに、鴨とフォアグラのリエットとりんごとシナモンのジャム、ボアブルロゼ、イタリアンパセリがのっています。

これ、絶対に美味しいやつ。

こちらも、ボアブルロゼの赤とパセリの緑が効いています。

 

冬瓜とエビ、焼き茄子の煮物の冷製。

 

南谷が大好きだったかぼちゃの煮物。

そうだ、今宵はお盆であったのだ。

 

サーモンの押し寿司、お庭の山椒乗せ。

ここでお寿司が出るとは、心憎い演出です。

ご飯だけど締めではありません。

 

ふっふっふ、赤ワインなのだ。

かんぱーい。

おお、やっとグラスが7つ見える。

ほっ(胸をなでおろす)。

 

宮崎牛イチボのたたき、自家製マスタード添え。

きれいなピンク色です。

低温調理なので柔らかくて味わい深くて、赤ワインに合うったらありません。

上手にカットされてるなあ。

 

コースの最後に出たのはとろとろ牛タンのトマト煮です。

やわらか~くて、ソースが絶品。

グルテンフリーだから小麦をはじめとする麦類を使っていないのに、こんなに美味しいソースができるなんて。

幸せ!

 

送り火です。

懐かしい人々を送ります。

今年も楽しいお盆でした。

来年もまた来てね。