まずは、比田井南谷が出した年賀状をご紹介します。
かわいいうさぎさん、木簡風の「頌春」、そして「印」。
なんとおしゃれであることか!
というわけで、元旦の宴会のご報告です。
かんぱーい。
1つだけでかい顔をしているグラスはですね、隊長がコロナワクチンの副反応で、突発性難聴になってしまい、治療中のためにお酒が飲めないので、シャンパン風のノンアルコール飲み物となりました。(一番おいしそう)
全員アルコールなしにしようと、言ったのですがね(ほんとです)、喧嘩になるからだめ、と隊長がのたまいました。
(どういう意味だ?)
左上は長野県小布施の甘精堂の栗鹿ノ子なので、餡はさつまいもではなくて「栗」。
懐かしいお菓子です。
黒豆、錦玉、紅白のかまぼこ。
例年と比べるとちょっと地味なお正月料理です。
実は去年、しし丸くん(わんちゃん)が老衰で亡くなったのです。
だから、おめでとうはなし。
サーモンとホタテを、みりんでのばした西京味噌に漬けました。
塩味がちょっとだけ少ないので、美味しいお塩をつけましょう。
この煮物は、すべての具が柔らかく、味がしみている。
というより、煮物に使う隊長の二番だしのとり方がすごい。
一番だしで使ったカツオブシとコブと、さらに同量のカツオブシとコブを足してわかすんだと!
「隊長の、ほら、おいしい」の「おいしいおしたしが食べたいの巻」(2008年5月20日)を参照してください。
そんなぜいたくな二番だしで作った煮物が美味しくないわけがない。
味付けも最高。
低温調理器を使っています。
鶏むね肉を袋に入れて60度で2時間、袋から出して1分加熱して殺菌します。
しっとりという次元を超えたしっとり感に満たされ、柔らかさたるや!
低温調理器は、年配の方がいらっしゃるご家庭には必備ですね。
右のソースはマヨネーズに玉ねぎ、たらこ、エルブ・ド・プロバンス、ゆで卵、ディル、セルフィーユ、セロリ、にんにく、胡椒、生クリーズが混ざっています。
それ全部覚えているって、キミは天才か?
クリーミーなのに濃厚すぎず、あっさりとした中に深い味わいでした。
牛肉しらたきは、お正月料理の定番でした。
子供も大好き。
今回は舞茸入りです。
鴨の白味噌椀。
お腹いっぱいになっちゃうからお餅はなしです。
母方の祖母が和歌山県出身だったので、子供のころのお雑煮は白味噌でした。
だから、お正月といえば白味噌。
昆布出汁に、鴨肉、味噌味で茹でた聖護院かぶ、人参、かつお菜。
鴨がほんのりピンク色なのは、58度で一時間、60度で一時間茹でたためなのだそう。
お汁の味見をしていた隊長が「美味しすぎる」とつぶやいていましたが、ほんとに美味しい。
白味噌がとけたまったりとしたおつゆと鴨と野菜が絶妙のハーモニーでした。
そして、赤ワインでかんぱーい。
隊長のはぶどうジュース。
ほとんどかわらないなあ。
チェコ風グヤーシュ。
グヤーシュはハンガリーのシンボル的な料理で、本来はスープなのですが、チェコ風なのでシチューなのだとか。
この色はトマトではなく、パプリカなので、ちょっと苦味がある大人の味。
えんどう豆は冷凍なので、私好みのしっとり感。
昔、お店のチキンライスに乗っていたえんどう豆はちょっと苦手でした。
濃厚なグヤーシュと白いご飯とえんどう豆。
もうお腹いっぱいなのに、全部いただいてしまいました。
く、苦しい。
赤ワインは全部飲んでいってね。
は、はい。
というわけで、新しい年の幕開けを告げる美味しい時間でした。
それにしても、作り置きできるオードブルと熱々のメイン料理の組み合わせはすごいなあ。