今年初投稿になります。大変遅くなりましたが、本年もどうぞ宜しくお願い致します。

年末にご案内させていただきました通り、昨春再就職した東京都の外郭団体を3月末に退職しました。4月からは無職になり会社設立の準備に入っています。併せて生活の拠点も輪島に移しました。地元の高校を卒業し40年以上を経て、微力ながら故郷に恩返しするという気持ちを胸に帰郷。

蒼海というのでしょうか?春の蒼い海が静かに迎えてくれました。

ギャラリー開設までの経緯
「商品を狭い場所に無造作に陳列するのは急かされているようで気を遣う。庭木や季節の花を奏でながらお茶を飲み、ゆったりと過ごせる和の空間の中で作品に触れ、暫し都会の喧騒を忘れそこにあるものを五感で感じ楽しんでいただきたい」そんな思いを都会で実現することはできません。

そこでギャラリーは実家のある輪島で検討していましたが、母親が暮らす実家は手狭な為、住居とギャラリーが分けられず、複数台の駐車スペースも確保が出来ない・・・。そうした事情により、以前からどこかに店舗を借りようと考えていました。

今回タイミング良く賃貸物件が出ていたので内見に行ってきました。市中に残る商人の自宅として使われてきた住居です。また、隣接して来賓用の別邸があり、離れには茶室があります。「内装の美しさ、造りの質の高さ、お庭が複数ある」点に惹かれました。正に「一期一会」というのでしょうか?ご縁を感じその場ですぐに申し込み、4年の賃貸契約を結びました。

ご案内いただいた不動産屋さんによると、これまでに複数の内見があったものの、正直住居として使うのには家が広すぎるとのこと。シェアハウスとして検討する事業者もいたようですが、コロナ禍やウクライナ侵攻等でまだ先が見通せない状況もあり、契約に至らなかったそうです。内見したその場で申し込みをしたことに担当者の方も驚いている様子でした。

忠兵衛ギャラリーについて
首都圏からは少し遠いですが羽田から輪島市内にある能登空港までは飛行機で1時間。そこから車で20〜25分です。古民家の良さを残しつつ、家主とも相談し可能な限りリノベーションしようと考えています。別邸部分をギャラリーとして使用予定ですが、これまでに皆様に幾つか当ブログ内でご覧いただいた国宝級の作家が遺したビンテージ品を趣向を変えた二つの和室と茶室に、私の作品は応接間に展示予定です。

写真は庭に咲いていた鉄線。挨拶をされているようで優しい気持ちになりました。
空き家になって10年以上経っている住居につき所々痛んでいます。
これから2ヶ月かけてリノベーション予定です。乞うご期待願います。