鉄線とクレマチスは同じ花?てっきり、日本名が鉄線、西欧名はクレマチスと思っていました。調べてみると、鉄線はクレマチスの品種の一つだということが分かりました。花の色は紫、白に加え近年ではピンクや赤もありるようです。

名前の由来は、茎が細長く針金のように硬いことから名前が付けられたそうです。原産地は中国。日本には室町時代に持ち込まれたとのこと。花言葉は「精神の美」「旅人の喜び」「策略」。

作品は蓋だけではなく、本体の周り全体に花と葉、つるが金を使い華麗に描かれています。蓋を起点に本体の周り360度に渡ってデザインするだけでも相当な時間を要したと思われます。

子供の頃、この作品の蒔絵師の家に、父に連れられて行った帰り道(前回のつづき)。橋を渡った対岸には漁師町があり、その真ん中に港(輪島港)があります。西側に入り込んだ天然の港で冬の強い西風を避けることが出来た避難港でもあったようです。

中世には日本の十大港湾「三津七湊」の七湊の一湊として、また江戸時代には北前船の寄港地、避難港として栄えたそうです。輪島塗もこの湊から船積みされ全国に広められました。私の先祖達もここから北前船に乗り全国を行商していたようです。