書壇の先端を走り続け、現代の書を牽引してきた六人が、大手公募展とは異なる場でいま敢えて問う大作。
「書のひろば」(https://shonohiroba.jp/shodo-news/rokunin/20210831-1.html)にて公開されている各作家のインタビューなどでは、師への想い、後進へ伝えたいことを語り、書の歴史に連なる自覚を感じさせます。
しかしその作品からは、時代の流れの中にありながら「一作家」であることの矜持が見て取れます。ひたすらに「壁」と向き合ってこの展覧会のために打ち込んできた熱量が、場内にひしめき合っているかのようです。
壁というのは比喩としての意味もありますが、何より最大5.0mあるという上野の森美術館の「壁面」を、書で支配しなくてはならないという責務が各作家にあります。それを成し遂げる力は並大抵ではありません。
◆ 鬼頭墨峻先生
◆ 石飛博光先生
◆ 船本芳雲先生
◆ 辻元大雲先生
◆ 仲川恭司先生
◆ 柳 碧鮮先生
書作家としての理想の追求をまだまだやめない六人の先生方の試みの数々に心を打たれます。
9/6まで毎日、午後2時より先生方のフリートークがYouTubeで配信されていますので、そちらも注目です。(https://www.youtube.com/channel/UCe-kLEZKhIDgdFbElx6nltg/featured)
この時期出かけることが難しい方にはおすすめです!