2013年11月22日

塩の井戸?(十七帖)

画像石 塩の井戸s.jpg
草書の名品、十七帖は、書を学ぶ人なら誰でも知っていますね。
王羲之の手紙、29通がおさめられています。その一つ「塩井帖」。



あの塩水の湧き出る井戸や火を噴出する井戸はあるのでしょうか?
あなたは直接ご覧になりましたか?
珍しいことに対する知識を広めたいと思います。
詳しくお知らせください。

塩井帖.jpgこれです。
塩水や火を吹き出す井戸なんて、ほんとにあったのでしょうか?
あったんですねえ、ふっふっふ。

画像石 塩の井戸.jpgこれは四川省の画像石。漢時代のものです。
左では、塩水をくみ上げています。それを運ぶ人々がいますね。そして右下では、火の井戸から吹き出したガスを使って、くみ上げた塩水を湧かし、塩を作っています。
十七帖は、書的に優れているばかりでなく、文章を読むと当時の風物がわかるんですね。

というようなお話や、実際にどんなふうに臨書するか、三井本の「断筆」について、などなど、役に立つ知識満載なのが、夕べの「高橋蒼石の臨書教室」です。
そして、これが書かれている書籍が「王羲之の手紙」です。
おもしろいですよお。

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