2012年8月14日

書道テレビは「硯」特集

13 青柳貴史さんs.jpg
明日、8月15日の書道テレビは「思い出の硯がよみがえる」。
前半は一般の方向けの楽しい番組、後半は専門家も知らない、すごい情報をお届けします。



まずは
11もとの硯.jpgこれは、小学校で使った硯。墨がこびりついています。裏にはなにやら黒い紙も。磨ってみたら、あんまり墨がおりません。
これを使えるようにしてくれるのは

13 青柳貴史さん.jpg
宝研堂の製硯師、青柳貴史さん。かっこいいですね。
でも
14破損箇所2.jpg墨を落としたら、こんなふうになっちゃったんですって。それどころか

12破損箇所1.jpgキャー、分解されていく・・・・・。
さあ、磨れる硯になったのでしょうか。結果は番組で。明日15日の午後8時からです。
前に書道教室の生徒さんをやってくれた中村紘子さんがナビゲーターになって、「書道専門店に行ってみよう」というコーナーもあります。

そして、後半は専門家のためのコーナー。用意してくださるのは、三大名硯とされる端渓硯、歙州硯、澄泥硯。それぞれ、できる墨液が違うそうです。

02 端渓.jpgまずは端渓硯。
鋒鋩緻密。優しい磨墨感。柔らかい肌合い。のびのよい墨を作るのに向いている。

04歙州.jpg
次は歙州硯。紋様が強く出ているのででこぼこしているみたいに見えますが、平らです。
鋒鋩鋭利。鋭い磨墨感。にじみの美しい淡墨を作るのに向いている。

03澄泥.jpg最後は澄泥硯。
ゴツゴツとした鋒鋩。粗い肌合い。にじみの芯を強く強調した淡墨作品に向く。

作品を書いてくださるのは葵雋卿先生(筆家団欒代表、第77代大東文化大学書道部幹事長)。青柳さんと同期だから、硯に関する知識たるや並ではありません。

さあ、硯によってできる墨液が異なるのか。答えは書道テレビで!

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