書道テレビは「拓本を採ろう」
6月20日午後8時からの「書道テレビ」のテーマは「拓本を採ろう」です。
全国をまわって名碑の拓本を採っていらした金木和子先生をお招きして、指導していただきます。
全国をまわって名碑の拓本を採っていらした金木和子先生をお招きして、指導していただきます。
4月8日、拓本を採りに鎌倉へ行きました。鎌倉といえば
上田桑鳩先生の「天来先生碑」・・・こ、これではなく(巨大すぎる)
こっちです。建長寺の塔頭「華蔵院」。比田井天来が主宰した書学院があった場所です。
ここに、昭和10年に比田井天来が書いた「無縁精霊供養塔」があります。これの拓本を採っていただきました。
石碑の写真を撮り忘れたので、いきなり始まっちゃいますが
石碑の写真を撮り忘れたので、いきなり始まっちゃいますが
まず、紙を石にあてて仮ばりをします。しわにならないように、うまく紙を逃がしていくんです。
水に浸したタオルで紙を押し付けていきます。
ここで、布テープで紙の四方をしっかり石にはりつけます。
この碑は、彫りがとっても深かったので、できるだけ紙が破けないように、日本手拭いをあててブラシうちをしました。
秘密の墨つぼ。密封容器にスポンジを入れて、適量の墨をタンポにつけられるようにしています。これ、何年たっても墨が腐りません。その秘密は銅板と10円玉。すった墨を足していくんだそうです。
のりのたぐいはいっさい使いませんが、まるで石と一体になったみたいに、紙がぴったりとくっついています。完璧に乾きましたが、いくら打ってもはがれません。
墨を打つためのタンポは、綿を丸めて布でくるんだもの。ここにもいろんなコツがあります。
そして大事なのは「墨の濃さ」。うすい色の墨を何度も何度も重ねていくんです。
こまかい部分はちーーーっちゃなタンポを使います。ぽんぽんぽんぽんというリズムが心地よい♫
完成です。文字がない部分も採ります。
このあと、紙をはがすのが一苦労でした。
鑑賞にもふさわしい、美しい拓本です。
20日のテレビでは、VTRを交えて、実際に小品の拓本を採ってくださいます。教え子のみなさんも来てくださるので、みんなで拓本を採る予定。最後に、拓本にふさわしい裏打ちの方法も紹介します。
みなさん、見てくださいね。すてきな拓本のプレゼントもありますよ。
問題は、台風だ・・・・・。