2012年3月29日

比田井南谷.小葩 二人展

南谷書くs 2.jpg
4月7日(土)から4月28日まで、東京画廊で「比田井南谷.小葩二人展」が開催されます。




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この写真、いろんなところで使われているので、ご存知の方も多いかも。オランダ、ミッテルバーグで「世界現代音楽祭」が開催されたときの南谷のデモンストレーション、1979年です。
今回は、妻、小葩との二人展。 

南谷と小葩2.jpg中がよさそうでしょ。でも性格はすごく違ってました。自分が求めるもの以外には興味を示さず、交友関係も狭かった夫に対して、妻はおおらかで包容力に満ち、人にプレゼントするのが大好きでした。だから

やす 南谷.jpgサインをするとこんな感じ。小葩の本名は「康子」なので、「やす」とおおらかに書いたとなりに、ちっちゃーく「南谷」。こんな夫婦だったなあ。
なぜ小葩を加えたかというと、昔、クリスティーズという有名なオークションで、「作者不明」として小葩の作品が載ったことがあって、東京画廊の田畑さんに見せたら興味を示してくれたのです。

作品35.jpg今回の南谷は、絵画的な要素の強い初期の作品も出ます。これは44歳の作品です。もちろん、「これが南谷」という作品も展示しますよ。

もくせいがにほふよ.jpgこれは、妻小葩の作品。叙情的で無垢な感じです。

よちよちと.jpg
これも小葩です。

4月7日午後3時から、田宮文平先生と私でトークショーをします。
1060年代に、ニューヨークで南谷と著名アーティストが書の筆で作品を書いている貴重な映像をご紹介します。書と欧米の絵画との熱い交流はどういうものであったのか、そして絵画に比べて、書の本質とはどんなものなのかを考えたいと思います。どなたでも参加できますので、ぜひおでかけください。
また、このトークショーはユーストリームで配信します。こちらで視聴できますので、ご覧ください。

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