24歳、50歳代後半、67歳
長野県佐久市立近代美術館で開催される、新市発足5周年記念特別展「現代書道の父・比田井天来」の準備が佳境に入ってきました。
借用作品はほぼ決定し、借用依頼を出し始めています。
第一室は鳴鶴、梧竹、一六と拓本類、第二室は上京前から50歳代まで、第三室は屏風、第四室は60歳以降、最晩年の傑作が並びます。
今のところ壁面だけですが、軸と額で約百点、屏風は六曲一双が3点、六曲半双が2点、二曲屏風が3点ほどです。あとは拓本が30点ほどでしょうか。
今回は年代を追って並べますが、天来ほど生涯の間に作品が変化した作家は少ないかも。
これは24歳のときの作品です。線は同じ太さで、作り上げたような雰囲気です。
これは、年代の表記はありませんが、50歳後半の書です。郷里、望月高校にかけてあります。躍動感がありますね。
これは67歳の時の最晩年の書です。線に厚みと深さが出ています。まるで別人みたいでしょ。
字がへただとあきらめているあなた、練習すればこんなふうに変っていけるのです。頑張ろうではありませんか。