2010年4月28日

漢字かな交じりの書 書家編

む村上翠亭s.jpg
漢字かな交じり書の名品、今日は書家の作品をご紹介しましょう。
あまり知られていない作品にします。





まずは村上翠亭先生のすごく楽しい作品です。

む村上翠亭.jpgおふろのガラス戸はぼくの黒板。かん字のれんしゅうをしたり、◯(オバQ)を書いたり、たのしいな。つぎの日になるときれいにけしてある。だれがけすのかな。

村上先生といえば、かな作家として日展特選にまで登りつめ、その後書壇とは一線を画して、古筆研究の分野で名をなされた方です。子どものように自由で奔放なのに、作品としてもすぐれています。

次は手島右卿先生。
て手島右卿.jpg「平凡なることを反復せよ」。含蓄の深いことばですね。
「平凡」「反復」の漢字と「なることを」「せよ」のひらがなの構成の妙!

最後は西川寧先生。
に西川.jpg「天国と地獄」。黒澤明監督の映画のタイトルです。
すごい存在感。北魏の書を徹底的に学ばなくてはこうはいかない。

ほかにもすばらしい作品満載。もう大型書店には並んでいるはずですので、ぜひご覧ください。



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