活字と手書き文字
中で評判がよかったのは、活字と手書き文字の話です。中国では、活字体と手書きの文字はまったく別物なのです。
前にもこのお話をしましたが、今回、肉筆も活字も同じサイズにしてみたら、その違いがはっきりしました。
左から欧陽訽、ちょ遂良、顔真卿。上の活字はずいぶんバランスが悪いですね。
心です。活字の形、いかにもかっこ悪いですね。
右上は泰山金剛経です。ほんわかしたいい字でしょ。
活字は、少ない面積でたくさんの情報を与えなくてはならないので、真四角の中にはいるようにデザインされています。ですから、手書きには不向きな形です。
手書きの場合は、美しく、書きやすい形です。中国唐時代の文字は、本当に格調があります。こんな風に書きたいものです。
学校の先生がご覧になっていたら、子どもたちに活字の形を強要しないでくださいね。