2009年12月12日

活字と手書き文字

心s.jpg昨日は立教大学へゲスト講師として行ってきました。

彦坂尚嘉先生からのオファーです。

 

中で評判がよかったのは、活字と手書き文字の話です。中国では、活字体と手書きの文字はまったく別物なのです。

前にもこのお話をしましたが、今回、肉筆も活字も同じサイズにしてみたら、その違いがはっきりしました。

天.jpg

左から欧陽訽、ちょ遂良、顔真卿。上の活字はずいぶんバランスが悪いですね。

心2.jpg
心です。活字の形、いかにもかっこ悪いですね。

道.jpg

右上は泰山金剛経です。ほんわかしたいい字でしょ。

活字は、少ない面積でたくさんの情報を与えなくてはならないので、真四角の中にはいるようにデザインされています。ですから、手書きには不向きな形です。

手書きの場合は、美しく、書きやすい形です。中国唐時代の文字は、本当に格調があります。こんな風に書きたいものです。

学校の先生がご覧になっていたら、子どもたちに活字の形を強要しないでくださいね。

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