2009年1月 8日

中野北溟展へ行きました

中野先生ss.jpg
1月6日、東京画廊へ行きました。
中野先生にはインタビューをしたいとお願いしています。

何時に行っていいですか? とうかがったら、午後3時にしよう、というお返事でした。でも 人がいないうちに会場風景を撮影すべく、午後12時半に到着。そうしたら、先生はもういらっしゃったので、早速インタビューです。
なぜ、テーマを「津軽」にしたのかうかがいました。先生のご実家は北海道焼尻島で「はしけ」業をいとなんでいらっしゃいました。津軽の若い衆が出稼ぎに来て、部屋には方言が飛び交っていたそうです。そんな想い出が、今回の展覧会のきっかけだそうです。


津軽讃歌.jpg今回の作品は、すべて高木恭造さんの詩を書いたものです。
会場の正面にかけてある「津軽讃歌」。まるで、津軽弁が聞こえてくるようなリズム。暖かい、そして熱い津軽の人々の情念が漂います。

吹雪.jpg外は吹雪。子どもたち、早く寝ないと白い狼が来るぞ。死んだじじばばがにらんでいるぞ。

作品の作り出す空気が会場を満たしています。いつもの現代美術とはまったく異なった空気です。
東京画廊代表の一人、山本保津さんは、書作品を絵画として見ているそう。現代の文明は「点」の文明。書の「線」の要素をもっと活かすべきだと考えています。これからも書の展覧会をやっていきたいという、うれしいお話を聞きました。
前回、比田井南谷展のように、美術館が作品を買い上げてくれるといいですね。

中野先生と.jpgすばらしい展覧会です。みなさん、ぜひぜひお出かけ下さい。

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