2月初午の幅

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今年は2月1日が初午(はつうま)だった。初午は稲荷神社の祭礼日、全国稲荷社の本社、京都の伏見稲荷大社の神様が和銅4年初午の日に降臨されたのに始まるそうだ。初午詣での話は「枕草子」や「今昔物語」にもみえ、江戸時代には子供が寺子屋へ入門する日となったそうである。今日でも、各地方でさまざまな行事が賑やかに行われている。

「2月初午の幅」 つづく

20歳の書 蘇東坡詩集の書き込み その2

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『蘇東坡詩集』の書き込みは先週紹介したほかに、巻2、4、5、11、16、25の末葉(巻11は首葉にも)に閲読記録がある。嘉永4年(1851、いまから160年むかし)の初冬10月10日の夜に巻2,5,11,16を、12日の夜には巻4を、25日夜には巻25を「香雪齋」で読んだことを記している。

「20歳の書 蘇東坡詩集の書き込み その2」 つづく

20歳の書 蘇東坡詩集の書き込み その1

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小城市立中林梧竹記念館で開催の梧竹展に、佐賀大学付属図書館蔵小城鍋島文庫の「増刊校正王状元集註分類東坡先生詩」が出陳された。


「20歳の書 蘇東坡詩集の書き込み その1」 つづく

有田の名品 飛龍篇の屏風

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昨年12月4日、小城梧竹展の道すがら有田町の蒲地邸を訪れた。御主人から「今年のおくんちに屏風を出しているのでおいでなさい」と声をかけられたのだ。はじめての訪問からはもう30年ほど、御主人も私もその時分は若かったが、今はそろって傘寿の歳を越えた。めでたいことだ(などと自分で嬉しがってはみっともないか?)。

「有田の名品 飛龍篇の屏風」 つづく

元旦自詠詩扇面

賀.jpg明けましておめでとうございます。ブログ「中林梧竹の書」を今年もよろしく。

「元旦自詠詩扇面」 つづく

歳末クイズの余談

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前週は不思議な竹1字のクイズでしたが、ほかにももっとありませんか、との声がかかりました。前週のブログにも書いたように、こういうものも、空海の飛白体のように、広い書世界のうちの一領域で、梧竹にとっては至極真面目な取り組みの一部なのです。

「歳末クイズの余談」 つづく

歳末のクイズ これは何という字?

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何とも不思議な1字です。いったい何という字でしょうか。落款もなぜか梧竹じゃなくて、梧の1字だけ。大掃除が終わったら、こたつに入ってアタマをひねってみてはいかがでしょうか。




「歳末のクイズ これは何という字?」 つづく

雪竹の図

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絵画史上はじめての、天から舞降りる雪そのものを墨で描いた歴史的名画である。いったい、白い雪を黒い墨で描こうなど、どうしてそんなことを発想したのだろう。ともかくこの絵は、先週の12月「雪擁柴門氷満池」幅と同じく寒さ冷たさを描いている。

「雪竹の図」 つづく

雪は柴門を擁し−−12月の幅


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神品12か月のうち12月幅は「雪擁柴門氷満池/雪は柴門を擁し氷は池に満つ」、しばの門には雪が降り積もり、池には氷が張りつめている。市河米庵「墨場必携」は白楽天の句として「雪擁衡門氷満池」を載せている。


「雪は柴門を擁し−−12月の幅」 つづく

天遊園

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「天遊園」とは甲府市の富岡敬明邸庭園の名称である。この大作はまた梧竹の隷意をふくんだ楷書の一体を示していて、大きな磔法(天、遊、従、題のシンニョウ等の終画)が印象的である。これを石に刻んで建てることを考えていたのだと聞いている

「天遊園」 つづく

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